父のエホバの証人との決別…

なんとなく、エホバの証人の感じが抜けなかった父。しかし、父は父なりにけじめをつけました。

父はネクタイが好きで、洒落たネクタイをいつの間にか買って来て集会にしめて行き、何も言わないのに姉妹たちが気がついて「かわいい」「素敵」「おしゃれ」とほめられるのでした。

確かに私も感心するチョイス。小さなミッフィーがさりげなくついてたり、上品な馬の柄だったり、いつの間に見つけた？とびっくりしたものです。
…だからたくさんのネクタイを持っていたんです。

仕事柄、ネクタイは使わないので完全にエホバの証人のためだけのコレクションでした。

それを全て捨ててしまいました。

先日、妹の卒業式で、母に「ネクタイのしめかた覚えてる？」とからかわれていましたが、あれが最後のネクタイをしめた時。けじめをつけました。

もう、記念式すら行かないでしょう。

ただ、私はこっそり一本のネクタイをとって見つからないようにしまいました。

だってそれは、父と母の新婚旅行の時にしめたネクタイだから。

いつかそれを父に見せるかは分かりません。しかし、すっぱりと決別した父でした。