誰の上にも青い空

たからもの8

入塾テストの翌年2月から学習塾通いが始まった

小学校入学の2カ月前だ


電車を利用して、片道1時間近くかかる

時間と費用の負担を差し引いても

源次郎の未来の価値が大切だった


塾代は結構かかる

費用の捻出のため

まず最初に、車を手放した

さらにボクは生命保険を解約した

ボクの身に何かあってもお金にはならない

自分のもしものことよりも

源次郎の未来に懸けていた


生活費の8割を稼いでいる妻に負担がかからないように

ボクは源次郎の塾の送り迎えをして

一緒に学習した


1年生は国語と算数の2科目

毎回、宿題が課せられた


日々、計画的にこの宿題をこなしていかなかればならない


家庭で宿題を行うことにより

知識は定着し

定期テストで好成績を収めることが出来る


塾側から

「平日全く宿題をやらずに土日で一気に...では力がつかない」と言われた

毎日、計画的に...これが基本だ


子どもの学習は

目標を持った大人と一緒で

日々コツコツと地道な努力の積み重ねだ


偏差値も順位もいい状態が続いていた

当時は

全て上手くいっている

今後も上手くいくと信じていた



近所の公園の額紫陽花
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