LAST・ADVENTURE
第2章 遭遇
疾風(はやて)は、忍風町へ向かって魔物の森を進んでいた。
「この森を通るのが、一番の近道なんだけどなぁ。」
そう呟いていると、ガサガサと後ろから音がする。
振り向いてみると、そこには大蛇がいた。
「私は王蛇ライオネック。貴様、人間だな。このごろ何も食べていないから、ちょうどいい。貴様を食ってやる!」
言うなり、いきなり飛びかかってきた。
疾風は龍星剣を抜き応戦したが、ライオネックの素早い攻撃に防戦一方。
その時、疾風はふと思い出した。
(そういえば、村の長老が何か言ってたな。)
そう思った時、ライオネックが溶解液を吐いてきた。
咄嗟によけると後ろにあった岩がとてつもない早さで溶けるではないか。
しかも、ライオネックは溶解液を無限に吐けるらしい。
疾風は連続攻撃をかろうじて避けていたが、そろそろ体力も限界に近い。
次の瞬間、ライオネックの後ろに回り込むことに成功した。
疾風は長老に言われた言葉を力強く叫んだ。
「解放!電撃剣!!」
言葉と同時に龍星剣が金色に光る。
「何だ?その後ろにいる龍は?まさか十帝龍の一体なのか。」
ライオネックの驚いているような声に、後ろを振り返ってみると、二振りの剣を握る龍の姿があった。
(二刀流の龍!?こいつを使ってライオネックを倒す!)
こちらの考えが分かったかのように、二刀流の龍は剣を天に振りかざした。
そのとたん、空が黒くなり、轟音とともに雷(いかずち)がライオネックを貫く。
王蛇は一瞬のうちに黒こげになり、倒れ伏した。
疾風が初めて龍星剣の能力を使った瞬間だった。
written by ロマノフ
第2章 遭遇
疾風(はやて)は、忍風町へ向かって魔物の森を進んでいた。
「この森を通るのが、一番の近道なんだけどなぁ。」
そう呟いていると、ガサガサと後ろから音がする。
振り向いてみると、そこには大蛇がいた。
「私は王蛇ライオネック。貴様、人間だな。このごろ何も食べていないから、ちょうどいい。貴様を食ってやる!」
言うなり、いきなり飛びかかってきた。
疾風は龍星剣を抜き応戦したが、ライオネックの素早い攻撃に防戦一方。
その時、疾風はふと思い出した。
(そういえば、村の長老が何か言ってたな。)
そう思った時、ライオネックが溶解液を吐いてきた。
咄嗟によけると後ろにあった岩がとてつもない早さで溶けるではないか。
しかも、ライオネックは溶解液を無限に吐けるらしい。
疾風は連続攻撃をかろうじて避けていたが、そろそろ体力も限界に近い。
次の瞬間、ライオネックの後ろに回り込むことに成功した。
疾風は長老に言われた言葉を力強く叫んだ。
「解放!電撃剣!!」
言葉と同時に龍星剣が金色に光る。
「何だ?その後ろにいる龍は?まさか十帝龍の一体なのか。」
ライオネックの驚いているような声に、後ろを振り返ってみると、二振りの剣を握る龍の姿があった。
(二刀流の龍!?こいつを使ってライオネックを倒す!)
こちらの考えが分かったかのように、二刀流の龍は剣を天に振りかざした。
そのとたん、空が黒くなり、轟音とともに雷(いかずち)がライオネックを貫く。
王蛇は一瞬のうちに黒こげになり、倒れ伏した。
疾風が初めて龍星剣の能力を使った瞬間だった。
written by ロマノフ