今でもちゃんと覚えてる
母ちゃんの実家は
小学校の近くだったから
週末になると友達と遊ぶために
ばあちゃんの家に遊びに行ってた
土建屋で働く頑固なじいちゃんと
やさしいばあちゃん
ばあちゃんは裏の畑で
何でも上手に育てて美味しいご飯を作ってくれた
中でも1番大好きだったのが
ばあちゃんのカレー
小さな新じゃがと玉ねぎにんじん
後、町で唯一食品が買える小さな店で
買ってきた安い牛バラ肉
野菜は小さいから全部薄く輪切り
小さな鍋に油を少したらして
牛バラを炒めて
油のいい匂いがしてきたら
小さな野菜を入れて炒める
焦げないように水を入れて
少し鰹だしを入れる
灰汁を丁寧にすくって
辛口のカレールーを入れる
最後に多めの砂糖とお醤油を入れて
出来上がり
辛口のカレールーなのに
不思議と辛くない
ばあちゃんが台所で作ってるのを
ずっと見てたから
いつの間にか
覚えてしまった
母ちゃんも
姉ちゃんも作れない
けれどみんな大好きだった
何故かオレだけにしか作れない
託されたのかな?
書いてたら食べたくなってきた
一子相伝
ばあちゃんカレー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます