3月5日(土)
群ようこ『飢え』(角川書店)を読み終わる。
林芙美子は生涯自分の子を産まず、40歳のときに生まれたばかりの男の子を養子にしたそうだ。
ところが彼女は47歳で急死、子供はその後15歳で事故死した。
母親とその夫(芙美子からすると義父)との葛藤もあった。
そういうデリケートな話になればなるほど、筆者が巧みに芙美子との距離を保っていることが分かる。
女同士、というかおばさん同士の、体温が伝わるか伝わらないかという絶妙な距離。
芙美子を冷静に分析するだけではなく、さりげなく見ない振りをするような暖かさがあって、そこに独特の安定感がある。
おばさんの生涯を、おばさんが書き、おばさんが読む、ということで完結する作品だ。
夕方、『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』(浅羽通明/ちくま新書)の続きを読む。
怒りや嘆きをぶつけるだけの「慷慨談」では勝てない、勝つ気があるなら外に目を向けろ、という。
しかし、なんでリベラルが「慷慨談」ばかりになっちゃうのかというと…というところで就寝。
群ようこ『飢え』(角川書店)を読み終わる。
林芙美子は生涯自分の子を産まず、40歳のときに生まれたばかりの男の子を養子にしたそうだ。
ところが彼女は47歳で急死、子供はその後15歳で事故死した。
母親とその夫(芙美子からすると義父)との葛藤もあった。
そういうデリケートな話になればなるほど、筆者が巧みに芙美子との距離を保っていることが分かる。
女同士、というかおばさん同士の、体温が伝わるか伝わらないかという絶妙な距離。
芙美子を冷静に分析するだけではなく、さりげなく見ない振りをするような暖かさがあって、そこに独特の安定感がある。
おばさんの生涯を、おばさんが書き、おばさんが読む、ということで完結する作品だ。
夕方、『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』(浅羽通明/ちくま新書)の続きを読む。
怒りや嘆きをぶつけるだけの「慷慨談」では勝てない、勝つ気があるなら外に目を向けろ、という。
しかし、なんでリベラルが「慷慨談」ばかりになっちゃうのかというと…というところで就寝。