北芝健が描く「架空の世界の北芝健」
祝!「徹子の部屋」出演!!(8月2日)
ことし6月に出たばかりのキタシバンの新刊だ。
本当に「裏」の話が満載で、基本的には「自慢話」のオンパレード。
そしてわたしは自慢話を聞くのが結構好きだ。
ほら、たまに「他人の自慢話」する人がいるじゃない?
「おれの知り合いにこんな金持ちがいて」とか
「女房の親戚に代議士の秘書がいて」とか。って、秘書かよ!
実際聞いたこんなとほほな自慢もある「俺の女房の叔父の奥さんのお姉さんがある有名な病院の婦長さんだった」なんだそれ!!!
そんなわけで、自分自身の自慢話の方が聞いてて清々しいし、
一生懸命自慢している姿はかわいいし(人によるけど)、
なによりその人が「どういうところを他人に認めてもらいたがっているか」が分かるのがおもしろい。
逆にウイークポイント・コンプレックスもあぶりだされてくる場合もあるから聞き逃せないのだ。
自慢してる人って無防備だから大好き。
では、この本でキタシバンがどんな「北芝健」像を演出しているかといえば、
それはもう「男性ホルモン過剰な男」のひとことに尽きる。
けんかに強くて女にもてる正義漢。
たとえば「アフタヌーン」みたいな雑誌に連載されている男性向けの劇画そのものだ。
冒頭、何度も「秒殺」という言葉が出てくるし、
空手などの武道自慢、“やくざより俺の方が断然強い”自慢、
女もけっこうついてきちゃう色男自慢。
出てくる女もなんか小島功が描く(「ヒゲとボイン」とか黄桜の河童の絵です)女みたいで、
かえってリアリティがなくなるという不思議。
警察官という仕事について話が具体的になればなるほど
「架空」感が一層強まる変な本。
それを面白がれるかどうかは読み手の好み次第かなあ。
わたしはもちろんたっぷりにやにやしました。
祝!「徹子の部屋」出演!!(8月2日)
ことし6月に出たばかりのキタシバンの新刊だ。
本当に「裏」の話が満載で、基本的には「自慢話」のオンパレード。
そしてわたしは自慢話を聞くのが結構好きだ。
ほら、たまに「他人の自慢話」する人がいるじゃない?
「おれの知り合いにこんな金持ちがいて」とか
「女房の親戚に代議士の秘書がいて」とか。って、秘書かよ!
実際聞いたこんなとほほな自慢もある「俺の女房の叔父の奥さんのお姉さんがある有名な病院の婦長さんだった」なんだそれ!!!
そんなわけで、自分自身の自慢話の方が聞いてて清々しいし、
一生懸命自慢している姿はかわいいし(人によるけど)、
なによりその人が「どういうところを他人に認めてもらいたがっているか」が分かるのがおもしろい。
逆にウイークポイント・コンプレックスもあぶりだされてくる場合もあるから聞き逃せないのだ。
自慢してる人って無防備だから大好き。
では、この本でキタシバンがどんな「北芝健」像を演出しているかといえば、
それはもう「男性ホルモン過剰な男」のひとことに尽きる。
けんかに強くて女にもてる正義漢。
たとえば「アフタヌーン」みたいな雑誌に連載されている男性向けの劇画そのものだ。
冒頭、何度も「秒殺」という言葉が出てくるし、
空手などの武道自慢、“やくざより俺の方が断然強い”自慢、
女もけっこうついてきちゃう色男自慢。
出てくる女もなんか小島功が描く(「ヒゲとボイン」とか黄桜の河童の絵です)女みたいで、
かえってリアリティがなくなるという不思議。
警察官という仕事について話が具体的になればなるほど
「架空」感が一層強まる変な本。
それを面白がれるかどうかは読み手の好み次第かなあ。
わたしはもちろんたっぷりにやにやしました。