10月5日(水)
『百人一首がよくわかる』(橋本治/講談社)を読了。
「桃尻語」の現代語訳もよくできていておもしろかったが、何より「藤原定家の100首の並べ方の解説」がすごい。
っていうか、「なぜ定家はこの100首を選び、この順番に並べたか」、これがこの本のたぶんメインだ。
それは、第1首と第2首があたかも紅白歌合戦のペアみたいに対になっている、という見立てで、わたしは初めて知った。(不勉強なだけか)
百人一首は紅白50組の対戦(?)になっている。
(つまり、第3首と第4首、第5首と第6首…というふうに続く)
その2首は例えば「忍ぶ恋」つながりだったり、「挨拶の歌」つながりだったり、わかりやすいペアもあれば、なんでこの組み合わせ?もある。
そこを繊細かつ鮮やかに推理してみせたかと思うと、第95首・慈円の歌には「「慈円なら他にいくらでもいい歌があるのに、なんでこんな歌を選んだんだ?」という人もいます。きっと定家は、選びたかったんでしょう」(211p)なんていうコメントがついていて、笑ってしまった。
『百人一首がよくわかる』(橋本治/講談社)を読了。
「桃尻語」の現代語訳もよくできていておもしろかったが、何より「藤原定家の100首の並べ方の解説」がすごい。
っていうか、「なぜ定家はこの100首を選び、この順番に並べたか」、これがこの本のたぶんメインだ。
それは、第1首と第2首があたかも紅白歌合戦のペアみたいに対になっている、という見立てで、わたしは初めて知った。(不勉強なだけか)
百人一首は紅白50組の対戦(?)になっている。
(つまり、第3首と第4首、第5首と第6首…というふうに続く)
その2首は例えば「忍ぶ恋」つながりだったり、「挨拶の歌」つながりだったり、わかりやすいペアもあれば、なんでこの組み合わせ?もある。
そこを繊細かつ鮮やかに推理してみせたかと思うと、第95首・慈円の歌には「「慈円なら他にいくらでもいい歌があるのに、なんでこんな歌を選んだんだ?」という人もいます。きっと定家は、選びたかったんでしょう」(211p)なんていうコメントがついていて、笑ってしまった。