http://www.youtube.com/watch?v=Q5z2XlUmJ7c
お久しぶりに今日の一曲でございます。
山に行けているうちは音楽ネタはやらないのが基本なので、ええ、これはまた山に行けなくなったという予兆なのですよ。
まあ単純に梅雨に入りそうなんで山に行かないっていうのもありますが。
さて今年(確か)2月にリリースされたペットショップボーイズの新作アルバム"Format"(2012)から
"In Private"を取り上げてみました。
2月にリリースされたといってもボクが入手できたのは5月の後半だったんですけどね。
2月リリース分は一応初回版となっていたようですが、日本発売分は特典とか付いてなかったらしい。
たぶんPSB愛の無いE○Iスタッフのせいだろう(嘘)。
いや(汗)、まあ特典が付いてなかったってのは本当なんですよ(あと○MIスタッフに愛が無いところも)。
というか元々本国イギリスでも特典を付ける予定はなくて、H○Vのガセネタだったというのが本当のところだそうです。
だから○MVはアマゾンに客盗られるんだよな。
…おっと話が逸れた。
で、"Format"は新作といってもシングルB面を集めたもので、
"Jack the lad"でも紹介したアルバム"Alternative"の第二弾といえるようなアルバムです。
二枚組み全38曲というとんでもないボリュームで全部聞き終えるのも一苦労。
一通り聞いてみた印象としてはとにかく一枚目が面白くない。
"Alternative"のときのように実験的という訳でもなく、ただただ平凡。
こんなこと書くと他のファンからお叱りを受けるかもしれませんが、正直退屈なんですよね。
一枚目に収録されていた曲が発表された頃の"Bilingual"や"Nightlife"といったアルバムが
あまり好きでないというも一枚目が退屈な理由かもしれません。
"Nightlife"なんかはホントにただやかましいだけ、なんていうと脅迫されそうで怖いな。
この辺が大多数のPSBファンと根本的に感性が異なっているところなんだろうなとは思います。
それに比べると2枚目は実に良いアルバム。
ブックマークの「哀メロ天国」から見に来ている哀メロファンにもオススメできるアルバムになっています。
統一性が無いという問題はありますが、そこはもうひとつのベストアルバム的な聞き方をして頂ければというところで。
なかなか印象深い哀メロが多く収録されている中で、今日取り上げた"In Private"は珍しく明るい曲調となっています。
皆さんの印象は如何でしたでしょうか。
ボクは最初に聞いたときはなんかPSBらしくない曲だなぁと思ったものです。
何というか中堅どころの女性シンガーに歌わせたらお似合いなんじゃないでしょうか。
などと思っていたらこの曲昔聞いたことがありました。
元ネタはこちら。
そう、PSBがファンだったダスティ・スプリングフィールドに提供した曲なんですよね。
ダスティ・スプリングフィールドといえば"You Don't Have To Say You Love Me"(「この胸のときめきを」)や
"I Only Want To Be With You"(「二人だけのデート」ボクはベイシティローラーズで知りましたが)で有名なシンガーで、
80年代はスランプに陥っていたというのはPSBファンなら知っている話。
1987年に「とどかぬ想い」("What Have I Done To Deserve This?")でPSBとデュエットして復活した後は、
90年にはPSBプロデュースのアルバム"Reputation"で久々のヒットを飛ばします。
イギリスではベスト盤を除けば12年ぶりのチャート入りという快挙でした。
"In Private"はその"Reputation"からのシングルでこちらも大きなヒットに。
そういう経緯もあって良い曲だとは思うんですよね。
ただ二ールが歌って似合う曲かというとちょっと違和感がある。
「二人だけのデート」を意識したような変な明るさがあるというか。どうもPSBらしくないのですよ。
歌詞は意外に重い内容なので、そこはPSBらしいという感じはしますが。
その個人的には違和感ありまくりの曲を二ールひとりではなくエルトン・ジョンとデュエットしてしまったという辺りが、
PSBのセンスの良さを改めて感じさせられるところです。
ダスティ・スプリングフィールドもそうでしたが、
この曲はどちらかというとドスの効いた低音ヴォイスのほうが似合う曲なのではないかと思います。
ジャケットはこちら。ちなみに裏は真っ白です。
初回版は紙ケースになっているのが通常版との違いとなっています。