http://www.youtube.com/watch?v=2Yyto_ktW1E
(Live)
http://www.youtube.com/watch?v=quZ-uu6qPak
今日はダリル・ウェイズ・ウルフの1stアルバム"Canis Lupus"(1973)から"McDonald's Lament"を取り上げてみます。
依然として山歩きには行けない状況です。
おそらく今月は無理。来月になれば何とか時間を作って行ければというところですが、近場のショートコースのみと予想されます。
そこで3月・4月もしばらくは山の思い出過去編と今日の一曲を中心に更新していこうと思います。
Curved Airでヴァイオリンを弾いていたダリル・ウェイが中心となって結成したWOLF。
当時のメンバーは
Darryl Way(Violin,Viola,Keyboards)
Dek Messecar(Bass,Vocals)
John Etherige(Guitar)
Ian Mosley(Drums)
で三枚のアルバムを残しています。
バンド解散後、ダリル・ウェイはカーヴド・エアに復帰し、デク・メセカーはキャラヴァン、ジョン・エサリッジはソフトマシーン、
そしてイアン・モズレイはマリリオンなどに活躍の場を移していくことになります。
その三枚のアルバムの中で最も独自性が強いのではないかと個人的に感じるのがこの"Canis Lupus"です。
"Canis Lupus"とは学名で「タイリクオオカミ(あるいはハイイロオオカミ)」を意味し、ジャケットにも写真が使われています。
オオカミの写真を使っただけのシンプルなジャケットと異なり、中身の音楽は多彩に富んでいます。
最初の4曲(レコードだとA面)はデク・メセカーのヘタウマヴォーカル入りで、
スペイシーな"The Void"や優しいメロディが印象的な"Go Down"に心惹かれます。
後半3曲(レコードだとB面)はインストものでヴァイオリンとギターが炸裂する"Cadenza"、
メロディがお洒落な"Chanson Sans Paroles"を経て、今日取り上げている最終曲の"McDonald's Lament"で〆られています。
"McDonald's Lament"を訳すと「マクドナルドの嘆き」となります。
"Lament"は哀歌というような意味もあるので、単純に哀しげな曲という意味なのでしょう。
マクドナルドとはプロデューサーであるイアン・マクドナルド(キング・クリムゾンのオリジナルメンバー)のことで、
彼に捧げた曲というような意味のようです。
ヴァイオリンの静と動を組み合わせたメロディがドラマティックな作品でマイナーなバンドにも関わらず、
プログレファンには結構人気のある曲であると感じています。
でもこのバンドを語るのにこの曲だけを取り上げるのではちょっと物足らないかなという気はします。
最後にジャケットを。
ジャケットを載せるのは所有していることを示すという意味で行っているのですが、
法律的にはちょっとヤバイかなぁという感じがしないでもないんですよね。
もしかすると今後ジャケット画像は削除することがあるかもしれません。