NHK連続テレビ小説『マッサン』サプライズ出演秘話・・・ 2020-03-03 00:00:00 | 日記 2020年3月3日、俳優の北大路欣也(当時71)が、NHK連続テレビ小説『マッサン』(月~土 前8:00 総合ほか)に、2015年2月9日(第19週109回)より自称・作家の上杉龍之介役で登場した。北大路自ら「出演したい」と同局に直訴したのだ。その背景には同作のモデルとなった「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝さん(1894-1979年)との浅からぬ縁があったのだ。さかのぼること1968年。当時、大河ドラマ『竜馬がゆく』に出演していた北大路は、「御縁があって竹鶴政孝様からお声を掛けて下さり、お逢いする機会を得ました」と竹鶴さん本人と面識があったという。「初対面での政孝様の印象は眼光鋭く威厳に満ちたお姿でした。『うん!君の眼が気に入った』と、ぽつり一言、私の緊張は一気に解かれ、政孝様の大きな優しさに包まれました」と述べている。また、竹鶴さんが築いた北海道工場余市蒸溜所を訪れたこともあり、「そこでウイスキー造りの御苦労、素敵な奥様、リタ様とのこと、良き仲間の皆様のことなどいっぱい話して下さいました。樽に仕込まれた熟成して行くウイスキーの香を体に感じながら暖炉を囲み、ゲストハウスで静かなひと夜を過させていただいた時の事が忘れられません」と懐かしんだのだ。そのためか、『マッサン』の放送が始まり、「たまらなく無性に政孝様、リタ様にお逢いしたくなり、無理を承知で共演を志願した」と北大路。希望がかなって「スタッフの皆様、主演の玉山鉄二さん、シャーロット・ケイトフォックスさんに感謝」していたのだ。制作統括の櫻井賢氏は「直々に打診されたのが昨年(2014年)の秋。北大路さんは『どんな役でもいい、酒屋にいる通りがかりの男でもいい』と。恐縮至極な申し出とその最高のめぐりあわせに驚きました」と話しているのだ。ちなみに、北大路が演じる上杉は作家を名乗る謎の男。どうやら無類のウイスキー好きの役である。連続テレビ小説の『マッサン』は2015年2月で撮影を完了した。いかに北大路氏はサプライズな出演であったが、2020年現在は・・・(井森隆)