あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

リアルな江戸の町

2008-12-25 | 本(文庫本)
ドラマが放送される前にギリギリのタイミングで読み終えた文庫版の最新作。ドラマとはちょっと内容が違いますが、ドラマには出演させたいキャストがいるから仕方ない、ということで…。

そしてこちらも文庫版の最新作。『ぼんくら』に続いて、同心・井筒平四郎と甥っ子の超美少年・弓之助が活躍する大江戸ミステリー『日暮らし』です。
首を長くして文庫化を待っていたこの作品。『うそうそ』の次に読んでしまったので、「しゃばけシリーズ」の作者・畠中恵さんには本当に申し訳ないのだけど、どうしても比較してしまいました。
同じ「江戸」を舞台にした物語でも、かたや「ファンタジー」でこちらは「ミステリー」なのですから、比較できるものではないとは分かっているのです。でも、やはり『日暮らし』を読んで、心底唸ってしまったのです。
宮部みゆきさんの時代小説って凄い! しょこたん調に言うと「すごしす!」

何が「凄い」のかを挙げると、まず、どれだけ江戸で暮らしている人々が生き生きと描かれているかというところ。まるでタイムマシンに乗って「江戸」を観てきたかのようなリアルさに魅了されます。
そして言うまでもないことですが、ストーリーの見事さ。読者を決して飽きさせない展開と描写。結末の見事さ。これがあるから、宮部みゆきの小説はやめられないんですよね~。
さらに心にグッとくる言葉の数々がたまりません。上巻の帯にも書いてあった「一日、一日積み上げるように、みんなそうやって日暮らしだ」なんて、スッと沁み入ってくる言葉です。

『日暮らし』は『ぼんくら』の続きものであることに間違いはないので、未読の方はまず『ぼんくら』を読んでから『日暮らし』へ行った方がより楽しめると思います。

おっと! こんなタイミングですけど、メリークリスマス!
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2 コメント

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ぱとみるさん (とみ)
2008-12-28 21:07:18
こちらこそのご無沙汰いたしました。
いろいろと大変なときにコメントをいただき、恐縮にございます
『日暮らし』は届きましたか? もう読み始めてます?
畠中さんのは『ゆめつげ』でしょうか?
もしそうでしたら、その作品もかなり面白かったですよ
年末年始、私も「巣ごもり」で読書三昧するつもりです。
あ、少しでも運動はしないと何かとヤバいので、がんばります!
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こんにちは♪ (ぱとみる)
2008-12-27 13:23:30
ちとご無沙汰しちゃいました
この頃本屋に行く機会がなくて、アマ○ンで本を注文と思ったら、出てるじゃないの「日暮らし」!!
もう、なんでとみさん教えてくれないのよ~と思いつつ注文。
今日、届く予定なんだ~正月の楽しみだね♪
畠中さんのも何冊か買ったんだ(タイトル覚えてないw)
どっちから先に読むか、只今思案中。。。
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