あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

気ままな旅への憧れ

2019-04-19 | 本(文庫本)
浅田次郎さんの『わが心のジェニファー』を読みました。
何と、もうすぐ5月を迎えるというのに、平成が終わってしまうというのに、今年「初」の読書記録です。自分で驚いています。

ラリーはウォール街の投資会社で働くサラリーマン。マンハッタンで暮らす上流階級に属するラリーの祖父は退役海軍提督。両親はおらず、祖父母に育てられた。ラリーにはコロンビア大学卒の才媛・ジェニファーという恋人がいてプロポーズをしようとするが、かなりの日本贔屓のジェニファーから「プロポーズの前に日本を見てきてほしい。ひとりでゆっくりと」と告げられる。そしてラリーは休暇をとり、祖父の言うところの「油断のならないやつら」の国へと旅に出る。

細かなエピソードとして、初めて日本を訪れる外国人の「あるある」である「温水洗浄便座洗礼を受ける」とか、日本人でも狭いと思うのに、ちょっとビッグサイズのラリーには小さすぎるビジネスホテルのサイズに驚くとか、日本旅館の雰囲気とか、外国人から見た日本に対する驚きや解釈は納得できました。面白く感じたし、これから多くの外国人観光客を迎える予定のところに住む側としては、参考になる部分もたくさんあったと思います。
それよりもこの作品を読み終えて思ったのは「あ~、予定を決めない気ままな一人旅がしたい!」ということでした。

行先を決めない旅。頼るのはガイドブックだけで、携帯やPCを持たない旅。旅先で出会う人々とさりげなく触れ合える旅。温泉旅館でのんびり過ごす旅……。

こういう旅をしてみたいものです。いろいろと許されるものならば!
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