潔く清々しいもの

この時期になると思わず口ずさんでしまう歌があります。全国高校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」です。全国各地で予選が行われているところですが、去年の準優勝校、駒大苫小牧高校など、次々と出場校が決まりつつあります（私は「西東京」地区に住んでいます。去年の夏の覇者・早稲田実業、負けちゃいました）。
高校野球を毎年そんなに熱心に観ているわけではありません。ただ「超高校級」と呼ばれるような、ずば抜けた選手が出てくると、夢中になって観てしまうことはこれまでにも何度かありました。

星陵高校の松井秀喜選手。徹底した「松井封じ」（敬遠）にあって大会を制覇できなかったけど、スラッガー部門では歴代１位の「超高校級」選手だと思います。高校生とは思えない実力と、高校生とは思えない風貌にも驚かされました。
横浜高校の松坂大輔選手。松井後、久々に高校野球をじっくり観るきっかけとなった選手。PL学園との準々決勝の歴史に残る名勝負は観ていて燃えました。泣けました。松坂250球よく投げた！　ちなみに私は横浜高校のキャッチャー、小山君のファンでした。小山君もよく受けた！
去年の夏の決勝、早稲田実業と駒大苫小牧。最後のバッターが駒大苫小牧の田中で、ハンカチ王子・斎藤に三振にとられてゲームセット。アウトになった瞬間の田中の表情がせつなかった。

まだまだたくさんいる、応援していた、勝っても負けても清々しい甲子園球児。「栄冠は君に輝く」はそんな高校球児の姿、風景を見事に表現していると思います。今年はどんな「超高校級」な球児たちに会えるでしょうか？

　　　　　　　　雲は湧き　光あふれて　天高く　純白の球　今日ぞ飛ぶ
　　　　　若人よいざ　まなじりは歓呼に応え　潔（いさぎよ）し　微笑む希望
　　　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　栄冠は君に輝く

（写真は芝浦・汐彩橋）