帰宅時、駅の改札を抜けたところで道路が濡れていることに気がつきました。電車で移動している間に雨が降ったみたいです。おかげで、日中と比べるとグッと気温が下がり、一気に秋の雰囲気になりました。
秋といえば、「芸術の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」、そして「読書の秋」ですね。まあ、私にしてみれば、何も「秋だから」ということはなく、年中そうなんですけど…。
ということで、今秋もやります、読書の「強化月間」。昨年は伊坂幸太郎作品を「強化」しましたが、今年は出会いの作品の印象が鮮烈だった荻原浩さんに決定! さて何作品読めるでしょうか。
で、強化月間の1冊目。『神様からひと言』を読みました。いや~、実に面白かった。痛快で、読めば元気になること間違いなしの作品でした。
大手広告代理店を辞め、ようやく「大手」とは言えない「珠川食品」に再就職できた佐倉凉平。しかし入社早々にまたしてもトラブルを起こしてしまい、「お客様相談室」へ異動。社員から「リストラ要員収容所」と恐れられている「お客様相談室」には、実に不思議なメンバーがそろっていた。その中で、連日クレーム処理におわれる凉平は、プライベートでも「失敗」していた。
この作品の魅力を挙げるとすると、いろいろと思い浮かぶのですが、まずは登場するキャラクターの誰もかれもが魅力的であることが挙げられます。とくにお客様相談室のメンバー。これが実に個性的すぎて、読んでいてニヤリとなってしまいます。
超見栄っ張りの室長の下には、オタクの若造、失語症の体育会系男、わけありの美女、そして仕事をさぼってギャンブルばかりしているオヤジ。
とくにこのオヤジがすごくて、普段は仕事をするそぶりも見せないのに、いざクレーム対応をすると完璧にこなしてしまいます。見た目はどこにでも転がっているようなオヤジですが、クレーム対応をしているときはかなりカッコ良いです。注意していないとうっかり惚れちゃいそうになるくらいカッコ良いです。
このメンバー(室長以外)で、クレーマーと対決するシーンが出てきますが、ここがひとつの読みどころでした。何でこんな展開の話が書けるのだろうかと思うほど、面白かった。これを読んでいれば「お客様相談室」へ就職してもやっていけそうな気が(錯覚ですけど)しました。
そして公園で出会う「ジョン・レノン」。かなり怪しいジョン・レノン…。私、このジョンが出てくるシーンがかなり好きです。
ところでタイトルの「神様」とは誰のことだったのでしょうか。私が読後に感じたのは、登場人物すべてが「神様」だったのではないかということでした。つまり、全ての人が「神様」。小説の中の凉平にとっても、リアルに生きている私にとっても、「神様からのひと言」はありがたい!
秋といえば、「芸術の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」、そして「読書の秋」ですね。まあ、私にしてみれば、何も「秋だから」ということはなく、年中そうなんですけど…。
ということで、今秋もやります、読書の「強化月間」。昨年は伊坂幸太郎作品を「強化」しましたが、今年は出会いの作品の印象が鮮烈だった荻原浩さんに決定! さて何作品読めるでしょうか。
で、強化月間の1冊目。『神様からひと言』を読みました。いや~、実に面白かった。痛快で、読めば元気になること間違いなしの作品でした。
大手広告代理店を辞め、ようやく「大手」とは言えない「珠川食品」に再就職できた佐倉凉平。しかし入社早々にまたしてもトラブルを起こしてしまい、「お客様相談室」へ異動。社員から「リストラ要員収容所」と恐れられている「お客様相談室」には、実に不思議なメンバーがそろっていた。その中で、連日クレーム処理におわれる凉平は、プライベートでも「失敗」していた。
この作品の魅力を挙げるとすると、いろいろと思い浮かぶのですが、まずは登場するキャラクターの誰もかれもが魅力的であることが挙げられます。とくにお客様相談室のメンバー。これが実に個性的すぎて、読んでいてニヤリとなってしまいます。
超見栄っ張りの室長の下には、オタクの若造、失語症の体育会系男、わけありの美女、そして仕事をさぼってギャンブルばかりしているオヤジ。
とくにこのオヤジがすごくて、普段は仕事をするそぶりも見せないのに、いざクレーム対応をすると完璧にこなしてしまいます。見た目はどこにでも転がっているようなオヤジですが、クレーム対応をしているときはかなりカッコ良いです。注意していないとうっかり惚れちゃいそうになるくらいカッコ良いです。
このメンバー(室長以外)で、クレーマーと対決するシーンが出てきますが、ここがひとつの読みどころでした。何でこんな展開の話が書けるのだろうかと思うほど、面白かった。これを読んでいれば「お客様相談室」へ就職してもやっていけそうな気が(錯覚ですけど)しました。
そして公園で出会う「ジョン・レノン」。かなり怪しいジョン・レノン…。私、このジョンが出てくるシーンがかなり好きです。
ところでタイトルの「神様」とは誰のことだったのでしょうか。私が読後に感じたのは、登場人物すべてが「神様」だったのではないかということでした。つまり、全ての人が「神様」。小説の中の凉平にとっても、リアルに生きている私にとっても、「神様からのひと言」はありがたい!