先日の、NHKためしてガッテンでは、激痛を伴う変形性股関節症の意外な治療法として「貧乏ゆすり」が良いことが紹介されていました。
なぜ貧乏ゆすりがいいか
貧乏ゆすりは昔から親にしかられる悪い癖ですが、最近これが「股関節周りの筋肉をゆるめ痛みをとる効果があることが分かった。これを毎日の習慣にすると、股関節周辺の血行が良くなり、股関節の軟骨に栄養が十分いくようになり、徐々に軟骨が生成され、動きが良くなり、痛みがとれてくるというものです。
高齢者や股関節の動きの悪い状態を放置するとこのように癒着してくる
効果的な貧乏ゆすりのやり方
かかとを上下に動かす
座った状態でつま先を床につけたまま、かかとを上下に動かすことを繰り返します。
足を左右に開閉
座った状態で足を左右に大きく開閉させる動作を繰り返します。
寛骨臼が浅いと変形性股関節症になりやすい 寛骨臼の凹みがある
良い姿勢を保つことが大切
変形性股関節症は、骨盤のおわんの部分(寛骨臼=かんこつきゅう)が浅いために軟骨に負担がかかりすぎて痛みを生じることが一般的ですが、おわんに問題はなくても「姿勢の悪さ」から変形性股関節症になる場合もある。
問題となる姿勢は、「おなかを前に突き出すような姿勢」。このとき骨盤は後ろに傾き、おわんのかぶりが浅くなり負担が大きくなる。更に加齢とともに背中が丸くなってくると、そのアンバランスさを補うために骨盤が後ろに傾くため、普段から姿勢には気をつけることが大事です。
貧乏ゆすりでここまで変化...(右は寛骨臼と大腿骨頭のすきまがハッキリしている)
股関節痛をかばっているうちに、膝や腰まで痛くなってくることもある。40代~50代の女性に発症するケースが最も多く、ほとんど運動しない人ほど、股関節がくっついて癒着することが多い。それが、貧乏ゆすりをやって股関節を小刻みに動かすことによって、血液の循環が良くなり、軟骨部分に栄養がいきやすくなるそうです。
骨盤を起こす運動
良い姿勢を保つには、骨盤周りの筋肉を鍛えるのが大事。骨盤おこし体操が有効です。これは、椅子に座って腰を丸めた状態から、へそを斜め30度上方に動かす動作を繰り返す運動。
写真はテレビ画面を転写しています