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とみしゅう日記

実録:2005-10-29 (後半…の後半…の前に)

二次会の会場は、披露宴会場から少々離れたところにある。
電車に揺られて、15分ほどだ。

もりま様一行ともども、まずは二次会会場の確認。
ビルの地下1階にあるビアホールは、駅からすぐのところにあった。

さて。
会場まで、あと1時間ほどある。
大人なので、こういうときはお茶を飲んで時を過ごそうということになった。
子どもなら、ゲームボーイアドバンスで時間を潰すところだけれども、大人だから。

会場から1,2分ほど歩いたところにあるファミレスに入る。
ドリンクバーもあって、暇つぶしにはうってつけ。
すでに披露宴でお腹いっぱいになっているのだが、ドリンクバーを安くするために「もとちさん」がサイドメニューを注文する。
さすがは主婦。

会場からも駅からも程近いこの場所を選んだのには、理由がある。
実はこの後、以前の勤め先の後輩であるNさんが来ることになっているのだ。

キチソンくんとNさんとは、もちろん直接の友人ではない。
実はNさんも、ゲーム大会に何度か顔を出してくれたことがあったのだ。
Nさんのキャラクターをキチソンくんも気に入ってくれたらしく、「二次会にも招待したい」と言ってくれたわけである。

Nさんと僕とは、カラオケ仲間でもある。
不定期的に、二人でカラオケボックスに出向き、3時間ほど歌う。
その後に、お茶or食事をして解散。
Nさんは酒に弱い体質なので、「居酒屋に行く」という選択肢はないわけだ。

世の中には「男女の間に友情は成立するか?」という永遠のテーマが存在する…らしい。
僕にしてみれば、そんなテーマが成り立つことすら疑問である。
なにせ遊び友達の半分くらいは♀なのだ。

そんなわけで、Nさんは後輩ではあるけれども、そういう意識を持ったことはあまりない。
入社した時期が早かったから、いくつかの約束事を早めに覚えていたにすぎず、それを若干伝えたくらいのものである。
小さな会社だったし、一人でひとつの仕事を抱えるスタイルだったから、すぐに「同僚」という感覚で接していた。

その後、なんだかんだとあって、今はそれぞれ別の会社で働いている。

Nさんと会うのは、かれこれ1年ぶり。
仕事の関係でしばらくアメリカに行っていたらしい。
さて、どんな対面になりますやら。

などと思わせぶりに書いてみたけれど、別になんてことはない。
出迎えた駅の改札で「どうも、ご無沙汰してます」てな具合で、普通に挨拶を交わす僕とNさん。
カラーリングしたショートカットのNさんを見て、「おぉ、なんだか大人の女だなぁ」とつい感心してしまった。

何をいまさら。
僕の4歳下ではあるけれども、その僕自身がすでに三十路を超えているのだ。
誰が見たって「大人の女」である。

もりま様一家の待つファミレスまで戻り、席に着いた我々。
Nさんの開口一番は、こんな台詞だった。

「さっき駅に着いたとき、とみしゅうさんに電話をしたんですけれど、つながらなかったんですよ」
「えっ? そうだったの? 気づかなかったなぁ」

しかしケイタイを見ても、着信履歴にNさんの名前はない。
ビルの2階だから、電波が届きづらいということもなさそう。
が、ほどなく「そのこと」に思い当たった。

「この夏にケイタイを変えたんだけど、その連絡メールが届かなかったのかもね」

auには、アドレス帳に入っているメールアドレスに宛てて、新しい連絡先を送信できるサービスがある。
といっても、友人以外のアドレスも入っているので、送信先のアドレスを取捨選択しなくてはならない。
この際に、誤って友人のアドレスを除外してしまう可能性は充分にありうる。

…と、ここまできておかしなことに気づいた。
実はNさんとのやりとり(二次会のお知らせや出欠確認など)は、すべてケイタイのメールでおこなっていたのである。
つまり、Nさんは新しいケイタイのメールアドレスは知っていて、番号だけは知らなかったことになる。

うーん……

まぁ、そんな「まさかのミステリー」はこの際忘れることにしよう。
とにかく、新しい番号をNさんに教えれば、それで済む問題だ。

「じゃあ、今からメールで僕のケイタイ番号送りますから」
そういってメールを打つ僕に対し、Nさんが発した一言。

「いや、別にいいです」


_| ̄|○


二次会直前。
とみしゅうのテンションは一気に下がるのであった。

<次回、そろそろ完結か!?>
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