溝口肇さん(公式サイトは、こちら)を初めて知ったのは、いつのことだったろう。
たぶん、高校生の頃だったのかな。
“そら、そこに空”という曲が好きだった。
テレビで溝口さんが演奏しているのを聞いたのだったと思う。
何かのテーマソングだったのかな。
溝口さんはチェリスト。
チェロの音は、柔らかくて、とても暖かい。
“そら、そこに空”が収録されたアルバム“PRECIOUS”を聞くたびに、
ちょっとだけ自分の心が豊かになったような気がした。
大学の時、バイト先の店長に貸したきり、返してもらうのを忘れてしまった。
それ以降、溝口さんの音楽を意識して聴くことはなかった。
“世界の車窓から”以外にも、たくさんのCMやドラマの曲を手がけていた溝口さん。
きっと耳にしていたはずだけれども、それが溝口肇という名前に繋がることはなかった。
iPod miniという音楽ツールを買って、また音楽を聞くようになった。
溝口さんの曲が、また聞きたくなった。
そんな時に買ったのが、この2枚のアルバム。
ベスト盤という触れ込みだったので、まとめて買うことにした。
“そら、そこに空”は入っていなかったけれども。
溝口さんの曲を聞いていると、眠りに落ちる寸前の安らぎを感じることが多い。
チェロという楽器が持つ力なのかもしれないけれど、とにかく心地がよい。
相性のいい楽器、というのが人それぞれにあるんじゃないかと思う。
それが僕の場合、チェロなのかもしれない。
Espace II を聞きながら、そろそろ眠くなってきたなぁと思いながら、この記事を書いている。