“北極星”のオムライス。これを食べずに、どうして大阪を去れるだろうか。
幸いにも、行列はさほど長くなく、10分ほどで店内に入れた。3人とも、チキンオムライスを注文。
正直、僕はそれほどオムライスが好きではない。濃い味付けを「しつこい」と感じるのである。
ところが、このオムライスは実に美味しかった。中のチキンライスも、周りにかかっているデミグラスソース(ではないのかもしれないが)も、ほどよい塩梅ですんなりと口に運ぶことができる。
「いやー、これは美味しいな」と二人の声をかけようとしたが、電車の時間を気にしてか、共に黙々とスプーンを動かしている。オムライス飲食マシンと化したかのように。
無言でものを食べる人を見ていると、可笑しくて仕方がない。
急いで食べたかいもあって、新大阪駅に着いたのは発車時刻の30分前。
それでも小走りで、おみやげを見て回る。
他の友人たちには土産話で勘弁してもらうことにして、近所の友人にのみ土産物を買う。
案外、大阪名物というのが思いつかない。吉本グッズが、そういう意味では一番“らしい”のかなとも思った。
それぞれに土産と酒(といっても缶ビール一本程度)とを買い込み、のぞみに乗り込む。
早々にビールを空け、早々に眠る。
心地よい疲れと酔いとで、気分がいい。
ふと目を覚ますと、メールが届いていた。
iPod miniを聞きながら、眠る僕の姿が添付されていた。
Bからの写メール。彼女はDoCoMoだけれど、この際細かいことは言うまい。
お返しに、寝ている彼女の顔も撮ってやった。
たぶん、リーダーの夢でも見ていたのだろう。満ち足りた表情だった。
なんだか悔しい。
東京駅で僕らは別れ、それぞれの帰途に着く。
帰宅後、Aから、Bから、メールが届く。
それぞれの満足を述べ、「また旅行に行こう」と書かれていた。
人との出会いは、よく奇跡にたとえられる。
星の数ほどいる人々の中で、こうして気の合う連中といられることは、やはり奇跡的なことなのだろう。
Aは、いつも笑顔を絶やさない。つらいこともきっといっぱいあるのだろうけれど、彼女はいつも笑っている。好奇心が旺盛だ。女性にしては珍しく、ボケもツッコミもこなす。にっこり笑って、ばっさり切る。そんなキャラ。
Bは、マイペースな性格だ。淡々、とはちょっと違うけれど、喜怒哀楽の振り幅は比較的小さそうに見える。リーダーの話題に関しては別だけれど。典型的な天然ボケだけれど、僕に対してはどういうわけか冷酷なツッコミ役。何度「むしるぞ」と言われたことか。
二人は、よく似ているようにも見えるし、さほど似ていないようにも見える。村上春樹が描く双子の姉妹のようだ。
実はもう一人、Cという♀がいる。この3人娘は、おそらくいろんな意味で史上最強だろう。
もう一人、Dも加えたら…いや、もうそれは考えたくもない。フュージョンしたって、勝ち目はなさそうだ。
みな、最高の女友達だと誇りに思っている。もう少し僕に優しくしてくれたら、もっと最高なのにとも思う。まあ、無い物ねだりはしても仕方がないのだが。
一泊旅行について長々と書いてきたが、そろそろ終わらせることにしよう。
AもBもお疲れさま。本当に楽しい旅行だったよ。
次の給料日までは、清貧生活を過ごしてくれたまえ。
ベアブリックを大切に。今度はカラオケでTOKIO大会だね。
元気で、また次の旅行を楽しもう。
ありがとね。
最新の画像もっと見る
最近の「雑記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事