どういった経緯で妊娠→出産に至ったのか、この記事では明らかにされていません。
プライバシーにかかわる情報ですし、当事者は未成年ですから、今後の報道でも明らかにされることはないでしょう。
性的暴行を受けたうえでの「望まない出産」でないと考えたときに、いったいなぜ彼女は一人で出産をしようとしたのでしょうか?
「保護者や学校関係者らは生徒の妊娠に気付いていなかった」そうですか、本当に誰にも相談していなかったのでしょうか?
そもそも、父親であろう男性とのセックスの際に、きちんと避妊はしたのでしょうか?
「望まない妊娠」というのは、初潮を迎えたあとの女性であるならば、誰しもが抱えるリスクです。
妊娠のメカニズムは、男女問わず知っておく必要があることですが、子宮を抱える女性はなおさら知識を持っておく必要があるでしょう。
そういう会話をパートナーと交わすことができない(あるいは、そういう会話が拒否される)状況であれば、女性にとっては「危険なセックス」であると言わざるをえません。
今回のケースでは、とりあえず母体に危険はないようですから、不幸中の幸いといえるでしょう。
しかし、本来なら祝福されて世に送り出されるはずの乳児は、便器に産み落とされ、あっというまにその命を終えてしまったのです。
出産には高いリスクが伴うのが必然です。
たった一人で学校のトイレにこもった彼女の決断は、あまりにも愚かで、それゆえに「なぜそんな決断をしたのか?」という疑問が頭から離れません。
「遺体」をそのままトイレに流して、何もなかったことにしてしまうつもりだったのか?
出産費用が捻出できる、止むに止まれぬ行動だったのか?
あるいは、どこかで見知っただけの「軽い知識」で、なんとかなると過信してしまったのか?
10代の性交体験率は年々増加しているものと、僕は理解しています。
性にまつわる情報は、ネットを通じて実に簡単に入手できます。
しかし、玉石混交のネット世界から彼/彼女が入手した情報は、はたして「まともなもの」であるかどうか?
かつてとは比べ物にならないほど膨大な量の情報が、私たちを取り巻いています。
それは、幸せなことでもあり、不幸なことでもあります。
「大人」だから正しい判断を下せるわけでもなく、「子ども」だからといって無知なままでいられるわけもない。
単なる「傍観者」としてニヒルに物事をあげつらったところで、自己満足以外の何かを生み出すことはひどく難しいように思えてなりません。
セックスの問題については、また改めて考えてみるつもりです。
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yuki
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