前回の続きです。
僕がエアロフォンを買った理由 - その6
…そもそも、Aerophoneってどんな楽器なんだ?
調べてみたところ、とにかく新しい楽器であることは間違いありません。
なにせ、初代のAerophone(AE-10)が発売されたのが2016年の10月。
このブログを書いているのが2019年の6月ですから、わずか3年前!
廉価版であるAerophone GO(AE-5)の発売は2018年7月なので、まだ1年経っていないんです。
一方、EWIの初期モデル(EWI1000/EWV2000 )は1987年の発売ですから、EWIシリーズとしては30年以上の歴史があるわけです。
最新モデルのEWI5000は2014年7月の発売ですから、やはりAE-10よりも先輩。
Wikipediaにも「EWI」の項目はありますが、「エアロフォン」はまだないようです。
楽器としての成熟度で考えれば、EWIを選ぶのが妥当…なんですけどね…
なんかね、我ながらへそ曲がりと思うんですが、超ミーハーのくせに、圧倒的多数派に与することに抵抗があるといいますか…
ケータイもスマホも、docomoだけは絶対に使うまいと心に決めていたり。
ラジオもオールナイトニッポンは全然聴いてなかったし。
でもね、ミーハーなんですよ、根っこは。
仮にNo.1だとしても、後付けで知るんだったらいいんです。
Perfumeも、いまやトップタレントではありますが、僕がファンクラブに入った頃は「ブレイク直前」みたいな状態でしたし。
映画「君の名は」も初日に見に行っているので、「話題になったから見に行った」わけではないと断言できます!(する必要はないが)
こういうややこしい性格なので、最初からメジャーと分かっているものには手が出しづらい。
ウインドシンセサイザー自体はマイナーな存在ではあるけれども、じゃあみんなが(T-SQUAREも)持っているEWIに…とはならないんです、精神的に。
EWIじゃないとしたら、じゃあ他の選択肢は?
そうです、エアロフォンの出番です。
なにせ世に出て3年ちょっとの代物です。
知名度が低いウインドシンセサイザーという楽器だけれど、作っているメーカーは世界のローランド!
マイナーだがメジャー、メジャーだがマイナー。
こういうファジーな存在こそ、僕が求めていたものです。
さあ、ターゲットはほぼ決まった。あとは値段だ。
CMでやっているような大手メーカーの製品なら、なんとなく分かるんですけどね。
たとえば自動車。
新車が10万円で買えるわけないですよね。
100万円だって、グレードとしては下の方。
1,000万円となると、おぉこれはかなりの高級車だな。
まあ、これくらいの判断はできます。
たとえばコーヒー。
「俺のドトール」の場合、ブレンドコーヒーはSサイズで220円。
都内のコーヒー専門店だと、7~800円くらいですかね。
1,000円超えると、「お、これはけっこう高いな」と思います。
500円超えるコーヒーは、そうそう飲めないですね。
コンビニだと100円台で飲めますしね…
さて、楽器ですよ。
楽器の相場、まったくわかりません。
もちろん種類によって相場は変わるでしょうが…
よくTVなんかで見るのは、超高額のピアノとかバイオリンですね。
ストラディバリウスとかスタインウェイとか、そういうやつ。
x億円みたいな値段がついていて、もうビックリ!っていうのがパターンですよね。
いま調べてみたんですが、スタインウェイの場合、グランドピアノだと1,000万円~、アップライトピアノだと500万円~あたりが相場みたいです。
「高級車1台買うくらい」っていう感じかなぁ。
まあ、でも、ピアノだものね…という納得感はあります。
バイオリンについては、ヤマハのサイトを覗いてみました。
「初心者の方や、買い換えの方にお勧めです」と書かれていたモデルの値段が27万円。
こちらも上は何千万円とか何億円の世界ですが、50万円~がスタンダードな相場なのかなという印象を持ちました。
で、管楽器。
ウインドシンセサイザーと比較対象になるのは、やっぱりサックスなのかな。
島村楽器さんのサイトによれば、初心者であっても10万円以上のものを使ったほうがいいよ、とのこと。
うん、10万円っていうのは、区切りとして腑に落ちる。
大人がちゃんと使えて、それなりの強度があるものとなると、1万、2万で買えるものじゃないなというのは理解できます。
だからといって、20万円とか30万円となると、いきなり買うにはハードルがちょいと高い…
10万円。
よし、これを基準にしよう。
さて、エアロフォンの値段はどうなんだろうか。
- Aerophone:84,240円
- Aerophone GO:53,460円
うむ、どちらも10万円以下。ちなみにEWIの価格はこんな感じ。
- EWI5000:79,800円
- EWI4000s:59,800円
こちらも10万円以下。素人が手を出しやすい価格設定ですな。
それにしても…AerophoneとAerophone GOは、定価で3万円もの開きがあるのね。
3万円。決して安くはない差ですよ。
この価格差はどこから来るのか。これも調べてみました。
項目 | AE-10 | AE-05 |
キー配列 | サックス互換 | サックス互換 +F#キー採用 |
音源 | SuperNATURAL &PCM |
PCMシンセ |
音色数 | 128 | 11 |
エフェクト | マルチ・エフェクト コーラス リバーブ |
リバーブ |
ディスプレイ | カスタムLCD | なし |
内蔵スピーカー | 1.5W x 2 | 1.5W x 1 |
電源 | ACアダプター& 充電式ニッケル電池x6本 |
microUSB給電& 充電式ニッケル電池x4本 |
連続使用時 の電池寿命 |
約7時間 | 約10時間 |
外形寸法 | 128mm(幅) 93mm(奥行) 574mm(高さ) |
128mm(幅) 78mm(奥行) 454mm(高さ) |
質量(電池含む) | 855g | 695g |
無線機能 | 無し | Bluetooth MIDI搭載 |
価格(税込) | 84,420円 | 53,460円 |
Aerophoneのメリット
- 音色の数が多い(128種類!)
- エフェクトの種類が多い(細かくカスタマイズできる)
- 自分で音色が作れる(専用アプリを使用)
- カスタマイズ設定を複数保存できる(合計100個)
Aerophone GOのメリット
- 本体サイズが小さい(手が小さい人でも安心)
- 消費電力が少ない(充電池での使用時間が長い)
- Bluetoothに対応している(PCやスマホとの連携も簡単)
- 操作が簡単(各種設定がダイヤル式)
…よくね? Aerophone GOでよくね?
3万円安くて、基本的な機能は大差なし(指づかいもほぼ同じ)。
音色は少ないが、スマホとつなげば増やせるらしいし。
よし!決めた!
僕が買うべきはAerophone GOだ!
【つづく】