「ぼのぼの」とは、主人公であるラッコの名前。シマリスくんや、アライグマくん、プレイリードッグちゃん、などの仲間と繰り広げる珍騒動がメイン…というのが一般的なイメージかもしれませんね。アニメだけしか見ていない人にとっては。
原作のほうは、しかし、そうではありません。
もっとダークというか、もっと含みが多いというか。
たとえばこんな話があります。
「ぼのぼの」がアライグマくんと一緒に遠出をします。「ぼのぼの」は、昼食代わりに貝をいくつか持っていきます。しかし、その貝が道中で割れてしまいます。汗をかいて困る「ぼのぼの」。その姿を見て、アライグマくんが尋ねます。
「何で困っているんだ?」
「だって、お腹が空いた時に困るじゃないか」
「今は空いていないんだろ?」
「うん」
「じゃあ、空いた時に困ればいいじゃないか」
それを聞いて、さらに困る「ぼのぼの」。
どうですか? こんな寓話が、他にもたくさん詰まっているのが『ぼのぼの』という漫画なのです。僕はこの漫画から、たくさんの教訓を学びました。
つい先日も、そうして学んだ教訓のひとつを思い出す事件がありました。まあ、事件というほどのものでもありませんけれど。
<以下、後編>
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