インバータさん家の車両工場

吊り掛け電車と90年代くらいのバスを主に作ります。

土宮電鉄の電車達その④

2019-09-26 21:03:00 | 電車の模型(土宮電鉄ほか架空鉄道)
今回は支線区向けの小型車を紹介します。

2320形 3320形 320形

1947年〜日本鉄道自動車工業製
旧土宮鉄道と旧淺賀電鉄、大戸交通がそれぞれ開業時に用意した木造車を1947年以降鋼体化改造したグループ。
当初は元形式のままだったが後の大改番で全車2320形となった。
合わせて17両が存在するが土宮車と淺賀車、大戸車で細部が異なるほか、土宮車、淺賀車の中でも元形式の違いで形態差がある。
現在は土宮港線や有馬線、本線の末端区間などでも活躍する。


3320形は2320形をベースに改造された連接車。
1960年に2両、翌61年に3両が改造された。
市電直通用のため扉下に可動式ステップが装備されているほか、前面下部には排障器も装備している。
またモーター出力が若干増強されている。
第1編成は2連接、第2編成は3連接である。
編成図は以下の通り(淺賀線基準)
←魚崎
 ◇          土宮 淺賀 浦川町→
 3321 + 3322
(2326) (2329)

  ◇                           ◇
  3323 +    21   +  3324
(23213) (23214) (23215)

有馬線の土宮市電乗り入れ用に改造された本形式だが市電側ではかなり扱いづらい車両だったようで、実際に直通運転に供されたのは数ヶ月のみ。特に第2編成は3連接と長大で市電市川車庫に入庫する際入れる線路が限られるなど問題が多発した為、直通運転に入ったのは数回程度に留まる。
当初は有馬線専任だったが、有馬線の乗客数増加や先述の幾つかの問題があり次第に他線区の運用にまわるようになる。
現在は淺賀線の特定運用のみに就き、基本的に淺賀線以外では走らない。


320形はモーターを持たない制御車で2両が在籍している。
2両共に2320形からの電装解除・片運転台化改造により製作された。

〜模型的な話〜
鉄コレ1弾ほかのいわゆる日鉄自ってやつです。
連接車はただのノリで作りました()
連接車と2324以外は特段改造せず塗り替えただけです。
台車、パンタグラフは個体差をつけたくて車両毎に違うものを載せています。
旧塗装が多めですが2324だけ今のところ新塗装になっています。

2324は車体と屋根を一旦切り離し、逆向きに付け直す改造をしています。要はパンタの向きを逆にしたかったって話です。

連接車ですが片方の台車を撤去し、Bトレの妻板から取ってきた凸モールドを接着。台車側はカプラーポケットを撤去し、こちらもBトレのドローバーを薄くしたものを接着。幌は紙とプラ板で制作しました。
連接部にはKATOカプラーから取ってきたジャンパ栓っぽいものを付けています。

ただこの方式だと動力車が片台車駆動かつ片台車集電となり走行性能がイマイチになってしまうのが欠点です。
何かいい方法は無いですかねぇ……


ということで今日はこの辺で…
次回も支線区向けの電車を紹介すると思います


土宮電鉄の電車達その③

2019-09-26 07:43:00 | 電車の模型(土宮電鉄ほか架空鉄道)
こちらもちょっと間が空いてしまいましたが、前回の続きから。

200系(クモハ2000+クモハ2010)

1958年?帝国車輌製
元は南海電鉄の11001系(モハ11013 モハ11014)を1973年に譲り受けたもの。今のところ特急車では唯一の他社からの譲渡車。(某社の注文流れだとかなんとか…)
20m級の大きな車体で特急列車の輸送力増強に貢献。
譲渡時にどういう訳か各車運転台よりの扉を前位側にずらす工事が施されている。そのため各車運転台よりの窓と座席の配置が合っていない。


〜模型的な話〜
鉄コレ16弾京福福井のモハ3001が種車です。
特段改造はしてないので必然的に南海11001系後期車の譲渡車ということになりますが、11001系後期車は京福に譲渡された車両以外は全ての先頭車が南海に残り、昇圧改造の上初代1000系として再デビューを果たしています…。
となるとこの車両元番号はどうしようとなるわけで、初期車はそもそも車体が異なるのでNG、1000系に改造したあとに譲渡という設定にすると冷房を載っけなければならないとの扉位置の関係でNG。色々悩んだ挙句に京福が1本キャンセルし、それを土宮電鉄が買ったという話をでっち上げることに…。
まぁ現実的ではないですね()
一応京福のラストナンバー車を土宮電鉄に持ってきたという設定にしてあります。
ちなみにこの車両、特急車用の塗り分けを考える前に塗った為に一般車と同様の塗り分けとなっています。
動力は製品指定、パンタグラフはGMのPS13(銀)を取り付けています。

4380形(クモハ4381~4388)

1963年淺賀工場製
後にも先にも土宮電鉄が自社で電車を作ったのはこの形式のみ。
静岡鉄道クモハ100形(103~107)とほぼ同型の車両。静岡鉄道長沼工場に宮鉄淺賀工場の社員を派遣し技術を学んだ上で製作された。
一部宮鉄仕様に合わせた設計変更がなされているものの基本的には同一設計で製作。
なお旧型車からの車体更新扱いで製造されたため、台車等床下機器は車両によって微妙に異なる。
奇数車は運転台側、偶数車は妻面側にパンタグラフを装備する。
2両編成5本10両が製造されたが、4385+4386は製造後すぐに七日町電鉄に譲渡され9313+9314となったが1980年同線廃止に伴い宮鉄に再譲渡、4385+4386として再デビューを果たした。なお七日町時代に受けた改造箇所や塗装等はそのままの為、9313前面等各部が宮鉄生え抜き組とは異なる。


〜模型的な話〜
鉄コレ23弾静岡鉄道クモハ100or熊本電鉄500形の塗り替えです。
色々あって手元になんか凄い両数集まってしまったので宮鉄にも大量増備と相成りました。
製品に該当する車両が軒並み譲渡されているので譲渡設定はちょっと無理があると思い、技術提供の上自社工場で製作したという設定にしました。
ちなみに七日町電鉄譲渡車のくだりは会津鉄道、野岩鉄道の6050系が東武籍で製造されたあと両社に譲渡されたという話を参考にしています。
偶数車になる車両は屋根を入れ替えて妻面側にパンタグラフが来るようにしています。
動力はTM06、パンタグラフは車両によって異なりますが主にGMのPT42NとPT43Nを取り付けています。


では今回はこの辺で。
次回は支線区向けの雑多な中型、小型車達をご紹介したいと思います。




南越後観光バス貸切会その②

2019-09-24 11:25:00 | バス
少し間が空きましたが前回の続きで六日町営業所で撮影した車から。
906号車(PJ-MP37JK)
南越後の割と有名案件。東急から来た元サンプルカーのペチャノンです。
……といっても言われないと元サンプルカーってわからないですね()
134号車(KC-RX4JFAA)
なんだか八戸市営バスみたいな色した2桁ナンバーのリエッセです。
この塗装は越後交通の昔の貸切カラーらしく、現在も数台いるとのこと。
1051号車(KK-HR1JEEE)
みんな大好きJEEEです()
この車つい最近やって来たばかりとのことでまだ行先のROMも入ってない状態でした。元は三重交通で桑名のコミュニティバスで使われてたそうです。(三重交通6902)
982号車(KL-MP35JM)
路線車ながら貸切登録のため高速車や貸切車と同じ色になってるエアロスター。
いつもの東急バスみたいな色もいいですがこれはこれでなかなか好印象。
ちなみにこちらは相鉄バスからの移籍車。
1050号車(PDG-LR234J2)
今回1番異彩を放ってた車。元は神鉄バスの鵯越墓地送迎バス(神戸200か3192)だったそうで、前輪のホイールカバーが特徴的。
先程のJEEE同様こちらもまだ移籍してきて間もないようです。


六日町営業所はほくほく線の魚沼丘陵〜六日町駅間の線路沿い。
撮影中も時折ほくほく線のHK100形がぶっ飛ばしていく姿が見られました。
この区間、電車でGOでも収録されていましたのでなんとなくピンとくる方多いのではないでしょうか?(六日町駅手前の速度制限が掛かり始める少し手前の辺りでしょうか)




ということで今日はこの辺で。
次回は小出車庫で撮影した車をご紹介したいと思います。

南越後観光バス貸切会その①

2019-09-19 17:13:00 | バス
先日先輩のお誘い(というか先輩主催)の南越後観光バス貸切会に参加してきました。

天気にも恵まれ、とても有意義な1日でごさいました。
また例によって数回に分けてご紹介したいとおもいます。
今回借りた車は元東急バスの518号車(KC-MP217K)、エアロスターMってやつですね。

行程は越後湯沢駅集合→湯沢車庫(撮影会)
→六日町営業所(撮影会)→小出営業所(撮影会)→浦佐駅解散というもの。

写真全部載せますととても長くなってしまいますので数枚掻い摘んで……

まずは湯沢車庫。
707号車
518号車と同じエアロスターMですがこちらは元遠州鉄道。窓形状等細部が異なっており事業者毎の差が垣間見えます。
特急表示がとても凛々しいですねー。
778号車
707号車と似ていますがこちらは名鉄バス→東濃鉄道と渡り歩きここ新潟の地で再々就職を果たした車。
各部に錆が目立っており満身創痍といった印象…。
最近バスコレで出た同じ名鉄グループの岐阜バスのエアロMとほぼ同形態のようです。(フラグ)
405号車
こちらはうってかわっていすゞのキュービック。518号車と同じく東急バスからやって来た車。
いやーキュービックはいいですね(謎)
エアロスターM3台並び。
どちらかと言うとこの世代のバスはいすゞ車の方が好きな私ですが、これには大興奮!
こうして見ると同じエアロスターMでも塗装や各部の差でだいぶ印象が違うことがよく分かります。


長くなってまいりましたので今日はここまで……と言いたいところですが…。




作っちゃいました()
前半で述べた通り778号車は先日バスコレで発売された岐阜バスのエアロスターMとほぼ同形態ということで簡単に塗り替えだけで再現してみました。
使った塗料はGM⑧シルバーとGM㉗レッドA、印象的だったサビの表現はTwitterで見たサビの作例を参考にタミヤのエナメルXF-9ハルレッドとX-26クリヤーオレンジを使いました。
リアの形態が微妙に違うのですが、突貫工事にしては割とそれっぽくなったんじゃないかなぁと。


では続きはまた今度。


土宮電鉄の電車達その②

2019-09-14 13:13:00 | 電車の模型(土宮電鉄ほか架空鉄道)
気が向いたので昨日の続きを…

320系(クモハ3200+サハ3220+クモハ3210)


1959年日本車輌製
本線特急の主力車両。
2両編成で製造されたが、特急の需要拡大に伴い1960年にサハ3220が増備され3両編成となった。
特急車としては初めてカルダン駆動を採用し静粛な車内空間を実現。
またクモハ3210にはトイレ準備工事がなされている。
基本的に本線特急「みはら」に優先的に使用される。なお車体が大きく淺賀線魚崎以西や土宮港線崚野以南に入線出来ないため、特急「うらかわ」や土宮港線臨時特急には使用されない。
〜模型的な話〜
鉄コレ秩父鉄道300系の塗り替え。
前面は金太郎塗りにしようかと悩んだのですが、敢えて直線塗りにしてちょっとカッコ悪くしてみました。
製品だとサハだけ台車が異なりますが、個人的な好みで全車NA4Pに統一してあります。
クモハ3200に製品指定の動力を組み込み、パンタグラフはGMのPT42Nです。

5490形(モハ5491 モハ5492)


1960年日本車輌製
特急の増結用として2両が製造された。
車番が4桁なので扱い上は特急兼用車だか、一般運用は稀でほぼ特急運用に就く。
320系同様カルダン駆動を採用し性能も320系準ずる。
土宮電鉄の電車としては珍しく2両で同型である。
登場時は320系と同じNA4Pを履いていたが1985年の更新修繕でボルスタレス台車のND706に振り替えられた。
↑5380形と併結し一般運用に就く5492

〜模型的な話〜
鉄コレ16弾富山地方鉄道14790形を塗り替えたもの。
1両作ってとても気に入ったのでもう1両調達して2両目も作ってしまいました。
5492に製品指定の動力ユニットを搭載、パンタグラフはGMのPT42Nを取り付けています。
5491は相応に汚していますが5492に逆にクリアを吹いて検明けっぽくテカテカにしています。

では今日はこの辺で…
次回は残る特急車1形式+‪α‬を紹介したいと思います。