おもちゃ、家電、もろもろの修理の足跡と備忘録

色々と忘れるので、趣味のメモ

調温ハンダこて購入のその後2

2022-09-27 17:52:03 | 修理
以前大陸から買い求めた調温ハンダこて、たまにOP表示が出ていてだましだまし使っていたのですが、とうとう何度やってもOP表示になってしまい仕方なくバラして修理。
症状は電源を入れて表示を見ていると、加熱しているような表示(表示の右上の欠けた丸みたいな表示)が出るがすぐに切り替わって右下の「℃」がパカパカ点滅して、その後「OP」表示。チップを触るとちょっと温かい。加熱を始めるが、電流をセンスできずに停止する感じ。
センスの辺りだろう、と当たりをつけて確認。以前他の方のページを見て抵抗を追加してあった(調温半田コテの初回ページを参照)のだが、そのあたりの数値を測ってみるとなにか変。もともとついている表面実装の56kΩの抵抗を外して測ってみると「断」状態。これか。近い数値の抵抗は47kΩしかなかったので、56kΩ→47kΩに取替。当初47kΩを表面実装のパタンにハンダ付けしたのですが、曲がっていたので直そうとちょっと引っ張ったらランドが取れてしまいました。
仕方ないのでICからケーブルをハンダ付けしました。ICの足の間隔が狭い、細いで苦労しましたが、なんとか成功。
結局やったことは、
・表面実装56kΩを47kΩに取替(今回の処置)
・センスピンからGNDへ120kΩ追加(これは前回やった処置。これも100kΩが無かったので120kΩにしただけです。)
です。
さて作業完了したので閉じようとおもったら、LCD用の導電ゴムが干渉してしまって閉じられないので、LCDへは影響が無い部分をちょっとニッパ君で削りました。(上の写真は削る前のもののようです)

とりあえず、設定温度とチップの先(コテ先)の温度を計測。


青線が実測値、赤線は、設定温度値(指示値)+10℃です。
まぁよく使う?300℃から350℃(共晶ハンダとか)近辺は指示値+10℃だと
思って使えば大丈夫そうな気がするので、今回はこれで良しとします。

ハンダこてを修理するのにハンダこてが必要になるって、なんだかな、と思いますが、以前使っていた調温じゃないハンダコテくんにお世話になって修理することができたので、捨てないでよかったな、と思いました。

最後にお決まりですが、本記事は自分の修理の備忘録です。修理、分解を勧めるものでは決して有りません。参考にされる場合はすべて自己責任でご対応ください。

Victure BM45 Video Baby Monitor を直してみた

2022-09-05 21:44:24 | 修理

写真は「https://jp.govicture.com/products/victure-bm45-4-3インチベビーモニター見守り-リモートモニタリングvox自動ウェイクアップ」から借用。この製品はすでに販売は完了しています。

寝室とかで寝ている子供などを映像と音声で見守る標記のベビーモニタの映像が見えなくなっちゃった、と娘からお届けもの(ボケるといけないというので、たまにこういうものが届きます。先日は、娘のお友達のクレーンゲームとミッキーのリモコンカーが届きました、、、)。
主訴?と状況からカメラモジュールから制御モジュールへのケーブルの断線かな、と。この製品、NETで調べると、2.4GHz帯の無線で親機からリモコン制御で首振りができるカメラ映像と音声、部屋の温度、などを送信し、親機から逆送りの音声とか、子機に載っている音源を鳴らしたりできるものです。
早速子機を開けてみると、結構コンパクトにまとまっていて、制御基板と、カメラヘッド部にカメラ基板、カメラヘッドを動かすステッピングモータが左右方向と上下方向の2つ。分解もわりと簡単でした。

↑カメラ基板
↑制御基板

両基板を結んでいるコネクタから伸びている黒いケーブルが問題のケーブルです。調べると、20pin/0.5mmピッチのフレキシブルケーブル(FFCというらしいです:Flexible Flat Cable)で、取り回しをよくするために、中央に切り込みを入れて幅を半分にして、更にシールドにするためと思われる微細線編み込みのシールで巻かれていました(シールは別にGNDされてはいませんでしたが)。

一応、一本断線がわかったので、一本くらいなら頑張ってみるかと微小はんだ付けして再度トライ。でも動かないので、他のも曲げると断線しちゃってだめなんだろうな、どうすっかな、としばし悩む。とてもではないが20本同じようにこれではんだ付けはできませんね。(実体顕微鏡とかが欲しくなります、、、買わないけど。)

↑0.5mmピッチのフレキシブルケーブルにはんだ付けの図、やればできます。半田コテの小手先も最小のものに付け替えました。熱ですぐに端子が剥がれるし、溶けるので接点をクリップで挟んで、サクッとつけました。

ダメ元でWEBで調べてみると、なんと長さは2cmほど長かったですが見つけました、びっくり。大抵大陸から届くものが多いのですが、国内在庫のあるところが見つかったので早速オーダ。フレキシブルケーブルの種類ははケーブルの本数、ピッチ、長さ(他にも耐圧とか温度とかもあり)に加えて、AタイプとBタイプがあって、接点を並べてみて、並びが逆なのがAタイプ、並びが同じなのがBタイプです。表と裏、どちらを接点にするかで異なります。(初めて知りました、、、)今回はBタイプ。次の日には到着!5枚で580円@2022/8時点なので、材料費は120円弱です。一枚使ったので予備が4枚!

バラしたまま購入したFFCを接続して動かしてみたら、なんと動くじゃないですか!
↑一応モニタに映像が写ってます。左側中央にある丸まっているのが今回購入したFFC(予備分です)、その上にあるぐにゃっとしているのが交換前のFFCです。

あとは、なんとかしてFFCが切れないように折込んだり、ケーブルを補強したりして、最後は滑りが良くなるようにFFCにシリコンを吹いて収めました。
やはりケーブルが薄いので、入れ込むのに苦労しました。いきなり実際にやってみるとFFCに無理な力がかかってケーブルが切れそうだったので、まずは同じ長さ、幅に紙を切って、どこで折り込むか、どこを補強するか、などを事前に確認して、FFCを所望の場所で対処してなんとか入れ込みました。

またすぐに壊れたら、タイマーでも入れて、カメラヘッド部のトレーニングシーケンスの時だけモータに電源を入れないようにするかな、とも考えていたのですが、いい感じで動作してくれたのでとりあえずそのままにしてあります。
また壊れたら考えます。

最後にお決まりですが、本記事は自分の修理の備忘録です。修理、分解を勧めるものでは決して有りません。参考にされる場合はすべて自己責任でご対応ください。