以前大陸から買い求めた調温ハンダこて、たまにOP表示が出ていてだましだまし使っていたのですが、とうとう何度やってもOP表示になってしまい仕方なくバラして修理。
症状は電源を入れて表示を見ていると、加熱しているような表示(表示の右上の欠けた丸みたいな表示)が出るがすぐに切り替わって右下の「℃」がパカパカ点滅して、その後「OP」表示。チップを触るとちょっと温かい。加熱を始めるが、電流をセンスできずに停止する感じ。
センスの辺りだろう、と当たりをつけて確認。以前他の方のページを見て抵抗を追加してあった(調温半田コテの初回ページを参照)のだが、そのあたりの数値を測ってみるとなにか変。もともとついている表面実装の56kΩの抵抗を外して測ってみると「断」状態。これか。近い数値の抵抗は47kΩしかなかったので、56kΩ→47kΩに取替。当初47kΩを表面実装のパタンにハンダ付けしたのですが、曲がっていたので直そうとちょっと引っ張ったらランドが取れてしまいました。
仕方ないのでICからケーブルをハンダ付けしました。ICの足の間隔が狭い、細いで苦労しましたが、なんとか成功。
結局やったことは、
・表面実装56kΩを47kΩに取替(今回の処置)
・センスピンからGNDへ120kΩ追加(これは前回やった処置。これも100kΩが無かったので120kΩにしただけです。)
です。
さて作業完了したので閉じようとおもったら、LCD用の導電ゴムが干渉してしまって閉じられないので、LCDへは影響が無い部分をちょっとニッパ君で削りました。(上の写真は削る前のもののようです)
とりあえず、設定温度とチップの先(コテ先)の温度を計測。
青線が実測値、赤線は、設定温度値(指示値)+10℃です。
まぁよく使う?300℃から350℃(共晶ハンダとか)近辺は指示値+10℃だと
思って使えば大丈夫そうな気がするので、今回はこれで良しとします。
ハンダこてを修理するのにハンダこてが必要になるって、なんだかな、と思いますが、以前使っていた調温じゃないハンダコテくんにお世話になって修理することができたので、捨てないでよかったな、と思いました。
最後にお決まりですが、本記事は自分の修理の備忘録です。修理、分解を勧めるものでは決して有りません。参考にされる場合はすべて自己責任でご対応ください。