
糖質は悪か善か?
ダイエットにとって糖質と肝臓や骨格筋、インスリン
などの代謝関係がとても重要って事を感じました。
ただ・・・。
巷で糖質を摂らなければ血糖値が上がらない。
血糖値が上がらなければ、インスリンが節約できる。
糖質は摂らないほうが身体に良し。
メデタシ・・。
という記事が目に留まります。
果たして、糖質は身体にとって悪なのか?
それは、
身体の代謝が正常であるかないか。
そこに行き着くと思います。
代謝が正常で入ってきた糖質をすぐさま処理できる体であれば、
太る事は考えないとしたら、問題はないと思います。
経年変化で、代謝が落ちてくる、インスリンの分泌には限りがある、
その点で、問題おきて来る事は否めませんが。
どんなに沢山のお肉を食べても、脳が糖質を感知して
満足させられなければ、脳としては空腹、飢餓と感じるわけです。
ダイエットの敵にも味方にもなる自分自身の脳。
この自分の脳との戦いも大きなポイントです。
確かに、脳のエネルギーは糖質が絶対的に不足した時には
脂肪酸から代わりのケトン体を作って利用しますが、
脳は、飢餓と思っている事には変わりはないわけです。
不思議と、ケトンを利用しだすと、空腹感はおさまり、
空腹感でへたっていた身体も平気になります。
それでも、渋々、そうしている感じは否めません。
大体、3日くらい経過すると、糖質を極端に少なくしても
空腹感が薄らいできます。
で・も・
一生、食事制限の必要な病態でない限り、
やはり、糖質キボンぬの脳との戦いに勝つ事は
かなり難しいです。
アタシは、何度も低糖質にチャレンジしてきて、
大体、負けるのが、3カ月を過ぎたあたりから。
まず、便秘と、口の中が荒れてしまう事にもメゲます。
更に、糖質を長期間不足の事態を続けていると、
少しの糖質を食べただけで、血糖値がものすごい
上昇する事に気がつきました。
よく、糖質制限をしていると、すい臓が休まり、分泌が良くなり、
糖代謝が良くなる。って聞きますが、
アタシの場合は逆でした。
休ませているわけですから、分泌が良くなる事は理解できますが、
人の体は、適度に使わないと機能が落ちる。。。そんな気がします。
ブドウ糖負荷検査
これは、甘いソーダみたいなのを空腹時に飲んで、
血糖やインスリンの変化を採血する検査です。
ちょうど、5年前、アタシがちゃんと食べて動いて痩せようって
実行する直前に糖質を抜いてダイエットしていた時の検査値です。


これね・・・。
半端ないインスリンの分泌量なんです。
グラフで網掛け部分が健常者の平均値
棒グラフが私のインスリンの分泌の値。


この時の医者のコメントが
『確かに血糖値は問題ないけれど、こんなにインスリン大量に
分泌していたら、すい臓が疲れて、インスリンだせなくなっちゃうよ。
太っていないのにね・・・。こういう状態はインスリンの抵抗性って言って、
欧米人に多い糖尿尿の原因のひとつなんだよ。痩せろっていうわけには
いかないし、とりあえず、運動が効果あるかな・・・。薬は出さないから、食事と
運動で、生活習慣、変えてみるかな。でも、太ってないのにね』
確かに、当時、51Kgの体重でしたから、肥満ではない。見た目も
太っているわけじゃない。
血液検査でも、コレステから、長期の血糖値の値など、全く問題なかった。
それでも、糖質が入ってきた時のインスリンの分泌量がおかしい。
通常、もっと少ないインスリンで、充分細胞内に移動できるはずが、
アタシの場合は沢山使わないと、ぶどう糖が移動してくれない。
これは、あまり良いことではないのです。
何故こんなに沢山のインスリンが必要か?
糖質を制限していると、体が必要とする糖が不足する。
不足分は、食事や貯えの中性脂肪を分解して、
ケトンや糖を肝臓で作って送り込んでいるわけです。
通常ならば、糖質が入ってきた段階で、作るのストップして、
糖質の処理をしつつ、ストックしなければならないはずが、
違う、エネルギーシステムで体を維持していただけに、
体制が整っていないみたいで、すぐさま、糖質に反応できない
そんな状態になっているみたいです。
糖質が入ってこないから、他の方法に体のシステム
変えたのに、いきなりこんな糖質きたって、困るよ。
って感じなのでしょうか。
分解している脂肪酸のストップもすぐにはできないみたいだし・・・。
脂肪酸自体が糖質取り込む事の障害にも関わるみたいだし・・・。
少しのインスリンで取り込んでくれず、血糖値がどんどん上がっていくのを
察知して、更にインスリンを分泌して何とか、血糖値をバランスとろうと
体内では大変な調整を強いられている状態というわけです。
インスリンが大量に出れば、空腹感が襲ってきます。
この検査結果を見たとき、ハッキリ言って、
『このままでいると、アタシ、糖尿病になる』って不安になりました。
糖質を極端に制限したダイエットのリバウンドの原因は、
このインスリンの抵抗性ではないか?と思っています。
反動で食べる→これも大いにあると思いますが、
インスリンの分泌が高まり、太りやすくなるのでは?
と、そんな気がしてなりません。
確かに、液体状でのブドウ糖が一気に入ってくるって、
尋常ではないと思いますが、同じ検査を2回していますので、
比較対照することができました。
試しに、5ヶ月後に、適度な糖質を摂っての生活し、
同じブドウ糖負荷検査をして数値を比べてみました。


前回の半分に満たないインスリン値で血糖値の上昇を
抑えています。
インスリンの抵抗性ってよく、肥満が原因といわれていますが、
前回の検査の時にインスリンの抵抗性が関与するほどの
肥満状態の体重ではなかった。
肥満以外の原因を模索すると、どう考えても
検査前の食事内容としか、考えれられません。
これは、
ダイエット後のリバウンドの大きな要因になっているはずです。
現に、糖質抜きダイエットを止めて、、糖質とうまく付き合う方法で
痩せた現在、5年経っても、リバウンドはありません。
ここは、アタシのダイエット&健康にとって重要なポイントです。