ミラノの第22弾では、ミラノの初期キリスト教建築においてサンタンブロージョ教会と並んで重要とされるサン・ロレンツォ大聖堂の
中にあるサン・アキリーノ礼拝堂をご紹介します。
大聖堂に入って右側の八角形の礼拝堂は、以前は完全にモザイクで覆われていたアトリウムを経由して大聖堂に接続されています。
礼拝堂は元々4世紀、聖ジェネージオに奉献された独立した小さな教会だったそうですが、ペスト患者献身的な援護や真の信仰の擁護に
従事したドイツ人司祭の遺骨が安置されたことにちなんでサン・アキリーノ礼拝堂と名付けられています。
八角形の礼拝堂は全体が多色大理石で覆われて、全周に渡って半円形のエクセドラ(アプス)が設けられており、そのうちの4カ所には
モザイクが残り、他にはかなり劣化が進んではいるもののフレスコ画が描かれています。礼拝堂の一番奥には中央礼拝堂が設けられ、
銀とクリスタルの壺に入った聖殉教者アキリーノの骨が納められています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます