最近気が付いたというか、ほとんど利用することがなくなったので興味もなかったことといった方が正確かもしれませんが、郵便のサービスが昔に比べて質が低下している気がします。
以前にも書きましたが、自分は田舎出身でその田舎というのも県庁所在地レベルではなく、本当の地方の一地方都市です。その地方都市でさえ、自分が子供だった頃(平成の初期)は、基本的に毎日配達があり、投函した次の日(遅くとも翌々日)には郵便物が相手に届きました。人手不足という話も聞かなかったし、郵便が前提でいろいろな手続きが行われていたため、郵便物が少なくなることによる収益悪化はそれほど騒がれていなかった気がします。それが最近では東京であっても土曜日の配達もなく翌日には届かなくなりました。ポストももっとたくさんあった気がしますが、もしかすると数が減ったのかもしれません。
確か自分がまだ大学生の頃だったと思いますが、郵政民営化が争点の解散総選挙があり、結果的に民営化されました。自分は郵便を民営化するのは問題なく、むしろ民営化するのならユニバーサルサービスをやめるべきだと思ってもいます。現在物流の問題がクローズアップされており、現場で担う人も少なくなっている最中、最低限のサービスだけ残し、後は撤退してインターネットのサービスに原則移行するべきだと思っています。自分も手続き関連のペーパーレスを進めた結果、昔に比べて家に届く郵便物がそもそも激減しました。決して不便でもなんでもなく、むしろ快適です。郵便で何とかしなければならない場合レターパックという便利なものがあり、これなら投函する時間にもよりますが、翌日には届きます。
寧ろ、郵便は伝統芸能というか「ノスタルジーを感じるための娯楽的なサービス」という位置づけにしてしまい、「わざわざ不便を楽しむため?のサービス」にでもしてしまった方が良いような気がします。例えれば、あえてカセットテープを使って音楽を聴くというような「再発見されるサービス」として残すのはありかもしれません。自分にとって年賀状は完全に「古き良き伝統芸能としてあえて不便なものを使う機会」になっています。もしかすると10年後あたりに若者が「手書きの手紙によるコミュニケーションを再発見する」かもしれません。
資格の関係で郵便を利用しなければならなくなり、久しぶりに使ったせいかちょっと考えてしまいました。
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