オウム真理教の件を書いていたらいろいろと思い出しました。
以前書いたと思いますが、自分の出身地はかなりの田舎で、他の地方都市と同じく「人口減・高齢化」はかなり昔から始まっており、空き家問題や後継者問題、その他今の日本で課題としてニュースになるようなことがかなり前から問題になっていました。たまたま田舎で人の注目を集めなかったから問題になってこなかったというか気が付く人が少なかったので問題にならなかったということだと思います。
さすがにオウム真理教とは全く関係ないのですが、最近出身地に戻ったときに気が付いたのが、「結構有名な新宗教の施設が急に複数できた」ということです。別に合法的に施設ができて合法的に宗教活動をしているのであれば何ら問題はないのでお好きにどうぞというスタンスですが、自分の興味というか疑問は「なぜこんな田舎に突然宗教施設を作ったのか」という点です。例えばもともと寺院だった場所とか何らかの宗教施設があったというわけでもなく、自分の記憶では商業施設だったり住宅だったりした場所だと思います。むろん中に入ったことはありませんが、通りかかったときに外観を見る限りかなりきれいでお金がかかっているなと思わせる出来です。
他の地域ではどうなのかわかりませんが、結局資金力があっても都会に施設を作りにくい場合、こういう田舎に作らざるを得ないのかなとか、ある程度大規模に人を集めて何かイベントをやろうとするときに周囲に気を使わなくて済む場所という観点で選んだのかなとか、いろいろ想像はしますが真相はわかりません。
意外というか当たり前ですが、マナーもよく地域社会に溶け込んでいるようであり、特に悪評は聞かないようです。むしろ「産廃処理場や祭事場」の方がよほど生活するうえで重要な施設であるにもかかわらず、計画段階で反対運動が起きたりします。しかも宗教施設とは異なり、この手の施設は雇用を生んだりもしますし納税もしますが、「こんな人里離れた場所に作ろうとしているのになぜ反対するのか」というくらい反対運動が必ずといってよいほど起こります。
田舎の不動産というか負動産を活用するうえで、宗教施設というのは重要な観点かもしれないなと思いました。行政的には微妙かもしれませんが、「管理放棄」された建物や土地が増えるくらいなら、きちんと管理してくれる団体であれば固定資産税が見込めなくても行政的にも住民的にもメリットは小さくないと思います。良くも悪くも「人が集まる場所」というのは田舎にとって貴重なので、宗教の力を有効活用するという観点を持ってもよいと思います。
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宗教施設、教団だけの利用では勿体ないくらい、豪華な施設がよくありますよね。旅行で訪ねた奈良の天理教の施設も圧倒されました。