集団就職とか金の卵と聞くと、もはや昭和レトロでもなんでもなく、完全に歴史の教科書の中でしか見たことがありませんが、個人的には非常に興味があり、数少なくても本が出版されていることを知りました。
自分は田舎の出身であり、自分の先祖に集団就職をした人はおりませんが、自分の住んでいた地域はまさに昭和の頃集団就職のために中卒者を送り出した地域でもあります。私の時代はむしろ「進学を期に上京しそのまま就職して戻らない」ことが多く、地域社会としては「戻ってきてほしい」ということだと思いますが、この時代の集団就職は「農家の子だくさんの口減らし」の側面も否定できないようです。確かに自分の祖父母の代は乳児死亡率が高かったことも事実ですが、一方で生き残った兄弟もそれなりにおり、近所の家も2世代くらい前になるとそれなりに兄弟がいたようです。おそらく裕福でない家の場合は集団就職したこともあったのだろうと思います。戦前は満州へ行った人も多数いた地域なので、復員者が多く人減らしの需要もあったと思います。
いよいよこの集団就職した世代も人生の晩年どころかどんどん亡くなっているようであり、それは当然なのですが、この歴史の1ページの証人が何も記録を残さずにこの世からいなくなるのも何かもったいない気がします。自分の周りにどのくらいこういう人がいるのかわかりませんが、何か記録にとどめる活動に携われないかと考えています。
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