続 『とろ』のトロント奮闘記

カナダ人の旦那(相棒)&生粋日本人のワタクシ(とろ)プラス猫(Bobo)のトロント生活

The Book Of Negroes

2011年08月09日 | Book

自分でも驚きの大作を読み終えました。The book of negroes

これまた相棒ママからの推薦本。

正直、この本を渡された時は、とろには無理と思いました。難しそうな内容で、ものすごく分厚くて、1チャプターが異常に長い。。。

でも、読み始めるとすんなりとのめり込んでしまいました。

作者のイマジネーションで作られた小説ですが、歴史的背景を元に書かれているのでとってもリアル。

Aminataという主人公の黒人女性が11歳の時に捕らえられ、両親も村も滅ぼされ、奴隷にされ、たくさんの人が死んでいくのを目の当たりにし、過酷な労働を強いられ、旦那と引き裂かれ、息子と娘を奪われ、波乱万丈な一生が描かれています。

しかし、彼女は頭のいい女性で複数の言語を習得、読み書きができ、助産婦としても働け、子供の頃の柔軟な考えでいろんな状況に臨機応変に対応し、どんな危機も乗り越えて生き延びることができました。

もし、自分が彼女の状況に置かれたら、他の登場人物と同じように精神的におかしくなって生きてはいられなかっただろう。

彼女は、自分がここまで生き延びれたのには意味があるだろう考え、奴隷制度をなくすためにも自分の体験を詳しく話し伝えることを最後の使命とします。

とてもインスピレーションを与える本ですよ。

 

とろがこの本を結構いいペースで読んでいるのを見た相棒、しみじみと言いました。「カナダに来た頃は子供用の本を時間をかけて読んでいたのに、もうこんな本を普通に読めるようになったんだね。すごい!たとえ自分が日本に10年以上住んだとしても日本語の本を読めるようには絶対にならないと思う。」

自分では努力したとか頑張ったとかそういう感覚はないな。ただ面白くて読み漁っていたという感じ。しかし、いまだにわからない単語もたくさんで、飛ばし読みばかりしてます

好きこそ物の上手なれ