正善寺ダム
重力式コンクリートダム
関川水系正善寺川 新潟県上越市
訪問日 2023/8/24
柿崎川ダムから、北陸道を経由して45分ほどで正善寺ダムに到着。
このダムの特徴は、堤体下流面の傾斜が緩やかなこと。管理所に掲示されている説明板(標準断面図)によれば、勾配1:1.0の表記がありますので45゜ということになります。水が溜まっていて見ることが出来ませんが、上流面にも同様の傾斜があります。これは、地盤が脆弱なため補強のために堤体を厚くしているとのことです。フィルダムに近い断面になっています。堤体を横から眺めると、その傾斜がよくわかります。
もう一つ特徴があって、選択取水設備がフロート式ヒンジアーム型となっていることです。こちらも標準断面図に図示されていますが、取水口が円弧状に移動するヒンジアームの先にあり、上下することにより選択取水を行うというものです。天端の取水棟から伸びるワイヤーロープがヒンジアームを引っ張っています。
ダム湖『正善寺湖』を周回する道はあるのですが、崩壊の恐れのため途中で通行止め。上流に見える正善寺湖橋も通行止めでした。
管理所では、ダムカードと共に新潟県周辺のダムカードを配布しているダム配置図を頂きました。
特徴のあるダムを、ぼちぼちと散策いたしました。
下流面正面
右岸からの下流面 勾配に注目
右岸からの天端 徒歩で立入可能 対岸は通行止との記載も
右岸にある展望広場から
右岸からの上流面
ダム湖『正善寺湖』越しの上流面
減勢工を見下ろす
下流方面を望む 谷は右へ折れていく
ダム湖『正善寺湖』 奥に見える橋が『正善寺湖橋』(通行止めで渡れず)
左岸からの下流面
左岸からの天端
左岸からの上流面
インクライン
取水棟から伸びるワイヤー
予備のゲート板
表面取水設備の銘板 形式はフロート式ヒンジアーム型
石碑
説明板 標準断面図を見ると特徴が理解しやすい
管理所
注意看板