暗いドラマだと思ってハマるのに時間がかかった「如懿伝」。
見ていくと結構面白くてレビューが高いのも納得しました。
装飾品も調度品もロケもかなりお金かけてるのが判りますし、暗いと思ったのは一種の「格調」だったのかも。
最後の如懿がゆったりと庭を眺めてお茶を飲みながら世を去るシーンは秀逸でした。結局人は一人なのだということを思い知って死んでいった如懿。叔母である皇后が語った通りとなりましたね。
それでもやっぱり頑固過ぎない?とも思ってしまいます。皇帝も歩み寄ってるのだから過去のことは流して、一緒に年を取っていったらよかったのにとも。
このドラマで何かといえば楽しませてくれたのが愉妃です。
愉妃は皇帝の妃の一人で如懿にとっては妹分。
何かと言えば「お姉さま、お姉さま」と如懿を慕うお妃なのですが、とにかくこの人の「如懿推し」が笑える!!
何にしても如懿のためなら自分の命も差し出す覚悟、
夫や子供も如懿のために利用する。
無実の人間も死に追いやる。
他の皇子も失脚させる。
なぜそこまで如懿なんだっけ?とドラマの初期を見直してみるもよく判らない。誰かのいじめから守ってもらったから、それ以降如懿の味方になったとか、そんなきっかけのシーンもありません。
我が子を生んでも、「私たちの皇子」と言い、如懿を養母にする。
アイドルを推すように如懿を推すことこの上なし。
なんだってこんなに如懿がすべてなのか。
一番面白かったのは他の妃にいじめられ、冷宮にいる如懿の元に駆け込み、「一人じゃ生きていけない。お姉さまがいないと」と泣き喚くシーンでした。
「そんなんじゃだめだ。強くならなきゃ。」と如懿に諭されて翌日から覚悟を決める愉妃。
いやーこういうキャラはどんな悪役より最強のキャラです。女友達として描きたかったんでしょうけど、私にとってはアイドル推しの陰キャラみたいに映ってしまいました。愉妃に乾杯。