「バレリーナの去就」シリーズ(^^)、今回は日本を代表するプリマバレリーナ、上野水香さんです。
この方も今シーズンをもってバレエ団を定年退職されます。
とは言ってもまだまだエネルギッシュに踊れる感じの方なので、退団後もどこかのバレエ団でゲストで呼ばれて踊っていくんじゃないかと思っています。
かつては和製シルヴィ・ギエムとも呼ばれた上野さん、そのギエムが引退したのは50歳の時でした。ご本人もギエムに憧れているという話だったので、50歳を目標にしている可能性は十分考えられます。
あとは講演やイベント活動をしていくんでしょうね。
この方はモナコのプリンセスグレースバレエアカデミーに2年留学し、首席で卒業されました。モンテカルロバレエにも声を掛けられたと聞いています。
でも日本に帰って踊ることを選んだ。
実力のある人は皆、海外で踊ることを選ぶのに珍しい選択だったと思います。
思うに、バレエと並行してタレント活動もしたくて、日本に戻ることを考えたのではないかと。
事実、神奈川県の親善大使をしたり、雑誌に出てモデル的なことをしたり、イベントに呼ばれてトークをしたり、ということもこれまでされて来られました。
海外のバレエ団に入ると、日本のバレエ団に入る以上にストイックに練習することを求められますから、上野さん的にそれは避けたかったのではないですかね。
インスタを見るとブランド物のバッグや服に囲まれた華やかな写真が目につきます。
バレエもしたいけど、華やかな生活もしたい方なのだな、というのはインスタの雰囲気からも判ります。
その意味では日本に帰ってきて、満足のバレエ人生を送って来られたことでしょう。
それでもバレエファンとして大きなお世話ながら、あのまま上野さんがモナコに留まっていたら?と考えてしまうことがあります。
今頃、全く違った上野水香さんを見ていたのではないでしょうか?
その上野さんこそ見たかった!という思いが私の中ではあります。
上野さんの舞台は二回見に行ったことがあります。
一回目は「白鳥の湖」、二回目は「ジゼル」だったと思いますが、ちょっとあやふや・・。
容姿の派手さに反して、意外と丁寧な踊りでした。
悪く言うとちょっと物足りないかなという印象も。
モナコにとどまって、バレエ一筋に邁進していたら!?と最後にしつこく繰り返させてもらって終了したいと思います。(^^)