断捨離、断捨離といわれるこのごろ、そろそろ私も片付け体制に入らねば、と思っていた。
しかし、ああ なんということをしてしまったんだろう。
取り返しのつかないものを捨ててしまった。
私が25年間作り続けてきた短歌である。
1972年頃(30歳頃)から短歌結社に掲載されたもの約1500首。
自分のところだけ切り抜き、台紙に貼り付けていた、紙束だ。
その中から429首を抜粋して1997年(55歳)自費出版したが、残る短歌も私の大切な財産だと思っていた。
子を産み育て、夫と商いをし、必死に暮らした心の記録であった。
「もう捨ててもいいか」と思い、自分でゴミ箱に入れたことは確かだが、
翌日のゴミ出しを自分でやっていたら、また元に戻していたような気がする。
その日は夫があちこちのごみを集めて大きなごみ袋に放り込んでくれたのだ。
もうかえってはこない私の心。焼却炉で炎をあげているだろう。
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