【申告】
動きません。
【診察】
病巣がプロポか車側かの切り分けをするため、受信機で確認したところプロポ側から発信がされていませんでした。
プロポを確認していきます。
電池BOX端子などに腐食などなく、内部を開けていきます。久々に△ねじが使用されていましたがサクッと外します。
部品といえば、IC、水晶、複数のコンデンサ、ヒューズ、タクトスイッチです。コイルのシルクがありましたたが、未実装です。
タクトスイッチの動作を確認をすると、2個とも機能していません。これでは、発信されません。試しに、タクトスイッチのリードを短絡して発信されるか確認すると、車輪は元気に回転しました。タクトスイッチが病巣です。
ここでタクトスイッチをサッと交換できれば良いのですが、使用されているタクトスイッチは、面実装型で□4.5x4.5x3.8のサイズで手持ち部品にはありません。初めてお目にかかるタクトスイッチで、注文をすると1か月ほど掛かりそうです。
そこで、比較的汎用的に使用されているスルーホール実装型の□6.0x6.0x4.3のタクトスイッチで置き換えられないか、基板としばしにらめっこをしました。
・リード形状が違います。
リードを水平に開けばほぼほぼ使用できます。
・基板実装に必要な面積が大きくなります。
実装に干渉する部品は、ありません。
・基板に半田付けをするパッド位置が変わります。
優しく半田レジストを剥がし新たな半田付けをするパッドを作ります。
リードを曲げて位置のずれを調整します。
・タクトスイッチの高さが、0.5mm高くなります。
これは、操作ボタンとの兼ね合いなので組み込んで押されっぱなしに
なるようであれば、操作ボタンの押し子かタクトスイッチのキートップを
調整します。
タクトスイッチの中心位置がずれないように注意しながら、新たに作成したパッドと信号線側チェックパターンのパッドに半田付けができました。あわせて、タクトスイッチの反対側のリードもGNDラインに半田付けをして、残り1本のリードは半田付け箇所がないのでタクトスイッチ根本で切断しました。
プロポを組んで操作ボタンの感触を確認しましたが、違和感はありませんでした。
【治療後記】
いつもできる訳ではありませんが、今回は異なる部品で治療をしました。実装スペースにも配線パターンにも救われました。
元気になり退院です。
【おまけ】
今回のスイッチの回路です。