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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

おさるの旗あげゲーム機 が来院しました。

【申告】

 動きません。

【診察】

 電池ボックスを開けると病巣は、電池からの液漏れによる腐食です。電池を入れたままかなりの時間が経過しているようです。

 

 

 あるあるですが、電池ボックスからの配線を伝わり制御基板の半田つけ部まで腐食が広がっています。

 腐食がひどいので、電極は交換することにしました。

 

 このゲーム機の機能は、つぎのようになっています。

 操作ボタンは、3つ。

 中央のボタンで、矢印に1から5の数字を合わせて押すとゲームの1つが選ばれます。

 左右のボタンを押すと、内部のシーソー構造でおさるが持つ赤、白の旗が上がります。

 

 ゲーム選択ボタンの裏側に押し子があり、ボタンを回して押すと1つのラバー接点が選択されます。

 ラバー接点と制御基板の串歯パターンを清掃しましたが、1つのゲームしか動きませんでした。

 

 ラバー接点にアルミ箔を貼付し、ゲームの切り替えが働くことを確認できました。

 

 これで治療は終わりかと思いましたが、おさるの背後にある5つのLEDの内1つが点いていません。LEDの基板を確認しました。

  

 回路は、単純な並列接続です。

 この回路では、LED個々の特性ばらつきにより明るさが変わってしまいますが、おさるの背後でミュージックに合わせて点滅するだけなので、明暗のばらつきが有っても気になりません。点かないLEDを交換して点灯を確認できました。

 

【診察後記】

 シンプルな旗揚げゲームですが、熱くなるのは私だけでしょうか?。判定は自分で行います。レベルの切り替え機能があると、もっと熱くなるかも。(*^_^*)

 元気に退院です。

 

【おまけ】

 ・ゲーム選択ボタンを回して押すとゲームが選択される仕組みです。 

 ゲーム選択ボタンの裏側に押し子があり、ボタンを回すと押し子の位置が変わります。この時押し子とラバー接点の位置を合わす仕組みとして、ラバー接点スイッチ、ゲーム選択ボタンに山、谷の形状があり、多少ずれていてもゲーム選択ボタンが押されると山、谷の斜面に沿って位置合わせがされます。矢印は、おおよその位置を決めるための目印にすぎません。

 

 ・電池を取り出そうとすると、奥に電池が入り指では取り出すことが難しいです。このため、電池が長く入ったままだったのでしょうか?。持ち主様に確認の上、電池の取り出し用のひもを付けることにしました。やや硬いですが、手元にとってあったPPバンドを使いました。

 

 

  これで、容易に電池を取り出せます。

 

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