【申告】
ハンドル部のボタンを押しても音の鳴らないボタンがあります。
ばいきんまんが、外れてしまいました。
以前も音が鳴らなくなったことがあって、他のおもちゃ病院で治してもらったことがあります。
【診断】
アガツマから発売されたビジーカーです。10年以上前のモデルのようです。
今では見ることの出来ない、made in japan です。
音が鳴るボタンと鳴らないボタンがあるので、スイッチの故障と思われます。
ばいきんまんは、軸にピニオンギヤが挿入された状態で持ち込まれました。
ボタン操作部を車本体から外します。ハンドルに2つの爪で取り付けられています。電池電極に錆びなどはありませんでした。
音の鳴らないボタンの動作をテスタで確認すると、やはりスイッチ接点の接続ができていませんでした。
基板は、片面ですがガラスエポキシ製です。基板を確認すると動作をしている2つのスイッチ(A,B)が交換されている形跡がありました。しかし、半田飛びの付着、太いパターンに剥がれがあるためにスイッチのリードとの半田付けがほめられた状態ではありませんでした。
推測する範囲ですが、これらの状態から過度な高温状態で半田作業が行われたものと思われます。
半田飛びを除去し、パターン剥がれ部の半田付けをやり直しました。
音の鳴らないスイッチも交換して、音が鳴ることを確認しました。
次に外れたばいきんまんの取付です。
一旦ばいきんまんを軸から外し、軸穴を通してからばいきんまんを軸に接着しました。本来は軸にばいきんまんが圧入されていたのですが、勘合が甘くなって外れたと思われます。
【治療後記】
スイッチの交換とばいきんまんの取付と容易な治療で済みました。ほぼ見ることが出来ない made in japan を見ることができました。目に焼き付けておきましょう。(*^_^*)
【おまけ】
レバー操作でばいきんまん、ドキンちゃんが回転する仕組みです。
レバーを前後させるとばいきんまん、ドキンちゃんのピニオンギヤと噛み合うラックギヤが前後に動くことでピニオンギヤが回転します。
アンパンマンがビジーカーの前後動作で左右に動く仕組みは次の様になっています。
前輪軸に付いているカムが回転することで、アンパンマンの回転軸につながるリンクを左右に動かしています。