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支流からの眺め

八潮市の道路陥没-元凶は何か


 八潮市で発生した道路陥没は、発生してから9日を経過した。しかし、転落したトラックの運転手の安否は未だ知れない。その様は仕掛けられた落とし穴に嵌る体で、防ぎようもない。遺族の心痛はいかばかりか。破損した下水道管の復旧は更に遠く、事態の深刻さは深まるばかりだ。

 現場の復旧に当たる方々、水の使用制限に協力する百万単位の住民、自治体の首長の困惑も深い。報道陣も現場中継にかかり切りだ。事故が起これば多くの人が巻き込まれ、世間を騒がせ、ご心配とご迷惑をおかけすることになる。どんな事故でも未然に防ぐのが上策なのだ。

 では、どうすれば防げたのか。同部の下水道管の管理もしくは監視に手抜かりはなかったのか。屈曲部が脆弱なことや、耐久年限は過ぎていたことも分かっていたはずだ。現場では囁かれていたのではなかろうか。事故の有り様を見て、次はわが身と冷や汗をかく自治体職員も多いだろう。

 この先全国各地で下水管の再点検がされる。他の多くのインフラも耐用年数を過ぎている。かくて、国民生活の安全を守るために早急かつ大規模な再整備が必要だという結論が出る。ここで問題となるのは、金だ。予算がない。政府が財政均衡化を理由に支出を抑えるからだ。

 似たことがあった。それは、飲酒運転のトラックの暴走で学童が死傷した千葉県の事故だ。現場の通学路では、かねてより安全確保の不備を指摘されていた。その不備は、行政の怠慢というより予算の制約が原因だったのだろう。元凶は子供の安全より財政均衡化を重視する政策なのだ。


 なぜかこの元凶に切り込む報道がない。事故現場の騒動と巻き込まれた人々の不幸、そしてそれに耐える姿を讃える報道ばかりだ。天災であればそれでもよかろう。しかし、人災を悲劇に仕立てて事態の本質をごまかすのは、対米開戦の責任は棚上げして、特攻隊の戦死を愛国心で美化するのと同じ手口だ。

 「楽しい国」を目指す石破は、何を考えているのか。税収額が増えたから減税すべきという指摘に、今の財務状況で減税は考えていないとの回答。国民生活の安全も守れず、その予算を絞りに絞る。専門が安全保障と聞いてたまげる。皆が不幸に泣く「悲しい国」を目指す首相が石破か(いしバカ)。

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