昨年は2回目の富士登山を果たした。頂上の神社には70歳以上の登拝者用の芳名帳があった。個人情報はどうなるのか、末席を汚すのも恥ずかしいなとか思いつつ、記帳してきた。すると年末に、富士山本宮浅間大社から高齢者登拝者名簿とお祓いなどの申し込みの案内が送られてきた。
名簿には1703名のお名前があった。今シーズンの登山者を20万人とすると、70歳以上は(記帳しない人も見込んで)1%くらいになる。確かに若い人が相当に優勢だった。その中で最高齢は98歳(!)の福島県の女性だった。この方は16回目らしい。次は91歳なので、圧倒的な最高齢者だ。
居住地は地元以外では関東圏が多い。それでも全国に広がり、九州や北海道も少なくない。次点の91歳のお二人は大分県と岐阜県だった。登拝回数は百回以上もチラホラあるが、その中には何と2238回という強者(つわもの)もいる。地元の静岡の方のようだが、脱帽して敬服!
申し込み案内には、ヒトガタの依り代に名前を書いて送れば無料でお祓いしてくれるとのこと。有難いので返送した(切手代は当方で負担)。加えて、初穂料としてなにがしかを納めれば、その金額によって、お札や絵馬(大小あり)、名入りのお札などを返送してくれるとある。
神社のお誘いに乗せられるのも釈然としないが、今年は年男に当たるので、奮発して最上段の金額を振り込んだ(振込料は神社側の負担)。送られてきた名入りのお札と絵馬は写真のごとし(右のお花は別)。これに加えて、小さな絵馬とお札もあった。絵も中々の出来栄えで有難い。
名入りのお札は置くところに窮す。無信心の我が家には神棚も仏壇もない。山がご神体だからとにかく高い所なら・・ということで空いている場所を探す。パソコンを置いてある机の上に多少の余裕があるではないか。そこに安置して眺める。確かにパソコンは現代の神なのかもしれない・・。
こうしてはしゃいでいると、富士登拝熱に冒されたのかと家人が心配する。確かにあの高さから見るご来光は代えがたい。しかし、今までは幸運にも拝めたが、次は拝めないどころか風雨にさらされる危険もある。熱中症や転倒の危険はもちろんだ。今までの良い思い出だけに留めておくのが賢明なような・・。