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東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

死別を悲しまないで

2011-04-11 01:52:47 | 高森光季>その他
(この曜日に載せていたものは明日に移します。)

 東日本大震災から一ヶ月が経ちました。
 あの衝撃的な光景はつい先頃のように感じられるのですが……。
 私が今一番願うことは、親類・知人を喪った人たちの悲しみが強くなりすぎないようにということです。
 特に「……すれば助かっていた」「……できなかった」という後悔を持ってしまうことのないように、と。
 しばしば生き残った人は、そのことに理屈では説明のつかない罪悪感を持ってしまうことがあります。それは間違いです。
 直接意図したものでない限り、人は人の死に責任を持つことはありません。人の生死は人が決めることではないので、責任を持ちたくとも持てないのです。
 あまりに悲しみ、自らを責めることは、向こうに行った魂を悲しませ、傷つけるだけです。

      *      *      *

 究極の事態には究極の言葉しかありません。
 数ある“高級霊”からのメッセージの中で、日本でおそらく一番愛読者を持っているシルバー・バーチの言葉をここに引用します。

 《“死んだ人”たちはあなたのもとから去っていってしまうのではありません。死という名のドアを通り抜けて新しい生活に入っていくだけです。その人たちにとって死は大きな解放です。決して苦しいものではありません。彼らにとって唯一の辛さは、地上に残した人々が自分のことで嘆き悲しんでいることです。》(近藤千雄訳『シルバー・バーチの霊訓』4巻、44頁)

 《人間はあまりに永い間死を生の終わりと考えて、泣くこと、悲しむこと、悼むこと、嘆くことで迎えてきました。私どもはぜひとも無知――死を生の挫折、愛の終局、情愛で結ばれていた者との別れと見なす無知を取り除きたいのです。そして死とは第二の誕生であること、生の自然な過程の一つであること、人類の進化における不可欠の自然現象として神が用意したものであることを理解していただきたいのです。
 肉体の束縛から解放されて、痛みも不自由も制約もない自由な身となって地上での善行の報いを受け、叶えられなかった望みが叶えられるより豊かな世界へ赴いた人のことを悲しむのは間違いです。……
 死は決して愛する者同士を引き離すことはできません。霊的知識があれば愛する者が以前よりむしろ一段と身近かな存在となっていることを確信できるはずです。目出たい第二の誕生にまとわりついている悲しみと嘆き、黒い喪服と重苦しい雰囲気は取り除くことです。そして一個の魂が光と自由の国へ旅立ったことを祝福してあげることです。》(同、3巻、45-46頁)

 《あなたが愛し、あなたを愛してくれた人々は、決してあなたを見捨てることはありません。いわば愛情の届く距離を半径とした円の範囲内で常にあなたを見守っています。その人たちの念があなたがたを動かしています。必要な時は強く作用することもありますが、反対にあなた方が恐怖や悩み、心配等の念で壁をこしらえてしまい、外部から近づけなくしていることがあります。悲しみに涙を流せば、その涙が霊まで遠く流してしまいます。穏やかな心、やすらかな気持、希望と信念と自信に満ちた明るい雰囲気に包まれている時は、そこにきっと多くの霊が寄ってまいります。》(同4巻、173頁)

 これを冒涜的な妄言と取ることも、ただならぬ真実と取ることも、自由です。
 私はこの言葉を真理だと信じています。

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