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【スピリチュアリズムの12の救い】(5)生まれ変わることができる

2010-12-31 00:22:34 | 高森光季>スピリチュアリズムの12の救い

 魂の成長に必要がある場合は、再び地上に生まれてくることもできます。どうしてもこの地上世界が好きで、そこで再び生きたいと願うのであれば、生まれ変わることができるわけです。

 生まれ変わり(再生)の問題は、非常に難しいもので、「地上の人間の知性・理性では理解できない」と言われるほどの問題です。ここでもあまり詳しいことは述べられません。
 シルバー・バーチは言います。
 《再生の原理を全面的に理解するにはたいへんな年月と体験が必要です。霊界に何百年何千年いても再生の事実を全く知らない者がいます。なぜか。それは死後の世界が地上のように平面的ではなく段階的な内面の世界だからです。その段階は霊格によって決まります。その霊的段階を一段また一段と上がって行くと、再生というものが厳然と存在することを知るようになります。もっともその原理はあなた方が想像するような単純なものではありませんが……。》(『シルバー・バーチの霊訓』1巻、22頁)

 しかしながら、基本的な考え方として、多くの魂は、地上世界――この確固とした物質の世界――で生きることによってさらに多くのことを学ぶために、再び生まれ変わってくる、と言うことができます。前世の記憶を持っているといろいろと支障があるため、意識の上では前世記憶を思い出せないようになっていますが、おおかたの人は、前にこの地上世界に生きたことがあり、またかなりの人たちは次にもこの地上世界に再生してくるのです。

 マイヤーズ通信から。
 《地上で全く物質的生涯をおくった人々が、知的で高次な形の情緒生活を体験するために再生しなければならないのは明らかである。言い換えれば「動物的な人」の段階にある人はほとんど例外なく再生する。私が「魂的な人」といっている人の中にも、もう一度地上に生まれることを選ぶ者がいる。》(『人間個性を超えて』第4章「再生」)

 《再生に関しては定まった法則というものはない。進歩の或る段階で魂は、過去の地上生活との関連性の中で自己の本性を熟慮し、反省し、自己評価する。原始的心性の人はこれを自己の存在の深部を突き上げる本能――すなわち一種の感情的思考――によって行なう。このとき本霊がどういう方向に進むかについて助言する。魂は完全なる自由意志で選択するが、本霊が進むべき方向を指し示すと大抵その指針に従うものである。》(同前)(「本霊」は指導霊・守護霊と同様の概念)

 つまり、自らの霊的成長のために再び地上世界で生きることが必要だと思うのなら(「指導霊との相談」によって自らそれがよいと納得したら)、生まれ変わります。
 ただし、生まれ変わった次の人生が、大成功の人生になるというわけではありません。魂は、自らの霊的成長にふさわしい人生をあらかじめ選んで生まれてきます。それがどういう人生であるかは、「成功」といった地上の尺度では測れません。

 生まれ変わりについては、20世紀に入って、きわめて多量の「情況証拠」が明らかになりました。一つは、イアン・スティーヴンソンの実証的研究、もう一つは、「前世療法」での過去生記憶の想起です。それらは実に多様な生まれ変わりのありようを示しており、いくつかのケースでは、かなり強固な証拠も提示されています。詳しくはTSLホームページ各論編の、(1)死後存続証明の新たな展開――臨死体験と前世療法、(3)超ESP説は棄却された――スティーヴンソンの「真性異言」および「先天性刻印」」の研究をめぐって、(7)「前世記憶」の真偽を検証した日本初の試み――稲垣勝巳『前世療法の探究』の紹介、(11)中間世セラピーと霊界探究――マイケル・ニュートン著『死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」』『死後の世界を知ると、人生は深く癒される』の紹介、などを参照してください。
 19世紀のスピリチュアリズムでは霊との交信が主でしたが、20世紀の死後存続研究では、むしろ「生まれ変わり」問題が中心になったような感があります。中でも前世療法では、多くの人が、自らの過去生記憶を思い出し、それによって霊魂の永遠性を実感しています。

 この世になんて生まれ変わって来たくない、と思う人もいるでしょう。そういう人たちには「再生がある」と言っても救いにはなりません。
 このあたりも微妙な問題です。その人が今、何らかの事情で打ちひしがれ、ネガティブな思いに囚われていて、この世を厭う気持ちになっているだけであって、「常夏の国」へ行き、改めて元気を取り戻したら、熟慮の上で「また地上世界に生きることがよい」と決心するかもしれません。ただ、そこでも魂が「もう戻りたくない」と思うのであれば、無理に再生させられることはありません。

 《誰かに再生しろと命令が下るわけではありません。ただ地上で学ばねばならない教訓、果たすべき仕事、償うべき前世での過ち、施すべきでありながら施さなかった親切、こうしたものを明確に自覚するようになり、今こそ実行するのが自分にとって最良の道だと判断するのです。/再生すべき人は自分でそう決心するのです。つまり意識が拡大し、こんど再生したらこれだけの成長が得られるということがわかるようになり、それで再生を決意するのです。再生専門の機関や霊団がいるわけではありません。すべて魂自身が決めるのです。》(『シルバー・バーチの霊訓』4巻、61,73頁)

 もうひとつ、「来世は動物や虫に生まれ変わるかもしれない」といった不安を抱く必要はありません。人間の魂は、人間の魂としての成長の道が定められています。それは動物や虫とは異なった道です。堕落したから、罪を犯したから、動物や虫に生まれ変わることはありません。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
来世を私は信じます! (すー)
2013-05-18 23:53:48
私は、今中3です。まだまだやれることがたくさんある歳です。私は近頃、死んだら生き返れるのかな?生まれ変われるのかな?生まれ変わったら東京に行きたいな。なんて思ってます。私、特に来世だなんて気にもしてなかったのに、この頃は早く来世来ないかな?生まれ変わったら男の子かな?女の子かな?どんな人生を歩むのかな?なんて思います。そして、私はもっともっと来世の事が気になり、ホントに来世なんてものが存在するのかと思い、いろいろ調べてここにたどり着きました。ここに書かれている分を読んで、あっ、人って生まれ変われるんだ。と思い、死後の来世が楽しみになりました。私は、生まれ変われるということを信じて今を生きて行こうと思います。今の人生を悔いなく生きて死んで、次の来世で生まれ変わってまたこの世に赤ちゃんとして生まれ、人生を一生懸命歩む。こんなことを考えました。なんかずーっと先にこういう楽しそうな目標があると、何でも楽しめて勉強もはかどりそうです!はやく、来世が知りたいな~。そんなことを思ってます。だらだらと長い文章をすいません。ここまで読んでくださりありがとうございます!
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救われました (マリス)
2015-02-21 21:44:25
ありがとうございます。
私は、絶対に生まれ変わりたくないと
思っていて、死んでも
大好きな母と父と私の三人で
永遠に今の記憶のままで
幸せに暮らすと決めているので、
もし、強制的に生まれ変わらされるん
だったらどうしようと
吐き気を催す程 心配で、
毎日毎日、奪われるかもしれないとか
記憶に残らないかもしれないとか
考えると、幸せが怖くて怖くて
仕方がなかったんです。。。
だから、強制的に再生させられることは
ないと 聞いて、しかも、
私が唯一無二に信じている
シルバーバーチさんのお言葉だと
知って、物凄く気が楽になりました。
吐き気も収まりましたし、
涙も止まりましたし、
これからも死んでからもずっとずっと
永遠に幸せを噛み締める事が出来ます。
本当に良かった!ありがとうございます。
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