Windows7Pro(32bit)のシステムをイメージバックアップの上、Windows10(32bit)に 無償アップグレードしました。
Windows7は増設するSSDに復元して、デバイス単位で新旧OSが同じPCで使用できる 環境が整いました。
システムの切り替えはBIOSの起動順番で行います。 このような使用環境は1台のPCではOSの同時使用ができないことから、 ライセンス違反には当たらないと考えています。
いずれWindows10に一本化するとしても、当面はWindows7環境を残したい方は 多数お見えになると思います。
たった1か月しか旧OSに戻す猶予がない今の状況は このようにストレージを増やすことで延期が可能です。
増設ストレージの接続には、DVDドライブの接続ラインを流用できますが、DVDが必要に なるときは都度外部接続する必要があります。
(バックアップ用システム起動などで内蔵DVD ドライブは必要なので今回は内蔵DVDドライブを残す方向です。)
スリム型デスクトップPCに起動デバイスを単純に増設するには、通常SATAボード (ブート可能なBIOS搭載モデル)とストレージ用の電源ラインが必要です。
安いデスクトップPCは電源に余分な電源配線もありません。SATA用の電源ラインを 確保するには、分岐コネクタのアダプタを使用するか外部電源を確保することに なりそうです。
今回対象になるデスクトップPCはLenovoのThinkCentreE73です。このPCは幸いに SATAポートが3つマザーボードに搭載していました。
空きになっているポートにADATAの 250GBSSDを接続しました。(Fig1参照)
このSSDはWindows7を復元して起動するのを確認しました。SSDの電源は分岐コネクタを購入して、HDD、光学ドライブ、SSDに供給できるように配線しました。
SSDの置き場所は結局ハードディスクの下にタコ紐で固定という、結構原始的は方法を採用しました。万一紐が切れて落下しても支障がない場所です。
ハード条件はこれで整いました。さてと・・。(Fig2参照)
ここからは箇条書きに行った手順を記録していきます。
(1)先にISOイメージでWimdows10 32bit版をダウンロードして、インストールDVDを作成しておきました。
私のレノボはなぜかいつまでたってもタスクバーに、<Windows10のインストールができますよロゴ>が現れなかったからです。
WindowsUpdateでダウンロードを阻止していないはずですので、何らかの理由でこの機種がアップグレード対象から外れているようです。
(2)Windows10のインストール途中でレノボのソフト「Rescue&Recovery」は対応していないのでアンインストールするようにとの警告がありました。
しかし、メニューからはアンインストールできません。何度試しても、必ずアン・インストールの最中に「環境のドライブ名を取得できませんでした」というエラーで失敗します。
(3)エラーの原因はSSDを同時にマウントしていたことでした。SSDのラインを外して再起動後「Rescue&Recovery」はアン・インストールできました。
また、新たな警告が出ると困るので、Windows10がインストールされるまではSSDはしばらくシステムから除外しておきます。
(4)事前にレノボからWindows10用各種ドライバは一通りダウンロードしておきました。(単純にアップグレードする場合は必要ありませんでした)
(5)その後は特に問題なくWindows10に無事アップグレードができました。
デバイスマネージャで確認すると、エラー印もなくすべてのハードが正常に動いているようです。
(6)SSDを再接続して、BIOSの起動メニューで両方のOSが正常起動することを確認しました。Windows10のログには、少しエラーが記載されていますので、
今後時間をかけてこの問題に取り組む予定です。