植木屋と言う職業に関わって
しかし、これは私の街の文化には
はじめて握ったのが刈込み鋏でした。
刈込みと言うのは表面を刈込み
庭でよく見る丸い形にすることです。
私もはじめはとにかくこの刈込みが
好きでした。
燕三条までいって買ったのを覚えてます。
とにかく、丸くする。
それからしばらくしてから出会ったのが
透かし剪定と言うものでした。
透かしと言うのは重なった枝や
幹に返ってる枝や立枝を
抜き中まで光をいれ枝や芽の方向性
を選び抜く剪定です。
透かしと言うものに出会った頃に
上の方に
「お前そんなもんも刈り込むのか」
と言われました。
その頃はどの枝をはさんでいいか
分かりませんでした。
悔しさを覚えています。
透かしと言うものに出会ってから
その美をとにかく追求しています。
しかし、これは私の街の文化には
浸透していないと壁ぶちあったています。
丸くするのも美しい。
けれども木にとったら透かしが優しい。
刈込みの中を見るとそこには
光がささず枯れ枝や枯れ葉が
ぎっしりとしています。
私はそれを見逃すことをできない。
これからも透かしを追求し
精進したいと思います。