「お参りですよ」 山本小鉄子

男の人しか好きになれない美形の寺の次男坊の美座優慈（みざゆうじ）と、１歳年上で幼馴染の豆腐屋の三男・福智三朗のお話し。

元々が仲が良くて優慈が面倒をみてもらっていた感じの二人ですが、三朗に対しての恋心に気付いてから、意識してしまって距離をおいてしまった優慈。そのままの状態で三朗は都会の高校に通うため上京してしまうんですが、豆腐屋と継ぐ為に戻ってきました。
ずーっと片思いを継続していた優慈は嬉しいながらもなんとなくよそよそしい二人。
でも、青年団の飲み会で酔っ払ってしまった優慈はお酒の勢いで三朗に告白してしまします。
三朗はびっくりするものの、試しにキスしてみた所嫌悪感もなくイケそうなことを確認。
それからは、三朗の方も優慈を気にする様になり、めでたく両思い。
小さな町なので、皆にはナイショでお付き合いする二人は、無事結ばれる日が来るのでしょうか？
というストーリーです。

お話しの後半は優慈の兄の賢慈（けんじ）がけっこう出番があります。
この賢慈は弟に負けないぐらい美形ですが性格が全然ちがってお金大好き・乱暴の者で悪魔の様な鬼畜ぶりです。
見た目も、ふわふわした弟に比べてクールな感じです。

何がいいって、このお兄ちゃんの見た目も性格も私が気に入ってしまいました。
美形なので、男の人にもモテてるみたいですが、普通に男の人としてかっこいいかと。
三朗もかっこ良いし、三白眼でぶっきらぼうさもいいですしね。
主役の優慈は正直どっちでもいい感じなんですが、賢慈と三朗のおかげでなんか楽しく読む事ができました。

二人の関係もチュー止まりなので、これぐらいなら大丈夫！
続きがあるのかな？
続きがあるならこれ以上の展開にもなってるかもしれませんが、
私が読んだのは一冊だけです。