コウジ達の話し合いにより、鳩羽達の隊員たちもコウジ達のいる本部へ合流することとなった。
暗くなった中、車数台がぞろぞろと荒れた道を走る。
「そういえば、あの車はどうするんですか?」
帰りの車の中で運転席のコウジにマドカが問いかけた。
あの車 とは、二人が乗り捨てた車だ。出来れば、残した荷物だけでも持って帰りたい。しかし、こう暗くなってしまっては、調べることも難しいだろう。ところが
「そうですね。ちょっと、寄ってみましょうか」
コウジは、あっさりと言って無線を手に取る。
「こちらHO1(オーエイチワン)。ライト協力を頼む」
それに対し、他の車から次々と助力の返事が来た。
塀に激突したまま止まっている車を数台の車のライトが照らす。
「う~ん、困りましたね」
車のドアの外でコウジが腕を組んだ。
鍵を残したまま逃げ出してしまったので、ドアが開けられないのだ。しかも、フロント部分がつぶれている。
これでは、動かすことは出来ない。せめて、ドアだけでも開けられれば・・・・。
「どうしたの?」
後ろから聞こえた声にミイコが振り返ると、トシが車から降りてきていた。
「車の鍵、入れたまま出て来ちゃったから・・・・・」
「スペアキー無いの?」
「今は、無いですね・・・。本部に戻らないと」
「せめて、荷物だけでも持って帰りたいけど、これじゃね・・・・」
人がいなければ、マドカに頼んでという手があるのだが、こう人目が多くてはそれも無理だ。
やはり、一度戻るしかないか・・・・。
「ドア、開ければ良い訳?」
その様子を見ていたトシが、突然、そう言って自分が乗っていた車に戻っていった。
暗くなった中、車数台がぞろぞろと荒れた道を走る。
「そういえば、あの車はどうするんですか?」
帰りの車の中で運転席のコウジにマドカが問いかけた。
あの車 とは、二人が乗り捨てた車だ。出来れば、残した荷物だけでも持って帰りたい。しかし、こう暗くなってしまっては、調べることも難しいだろう。ところが
「そうですね。ちょっと、寄ってみましょうか」
コウジは、あっさりと言って無線を手に取る。
「こちらHO1(オーエイチワン)。ライト協力を頼む」
それに対し、他の車から次々と助力の返事が来た。
塀に激突したまま止まっている車を数台の車のライトが照らす。
「う~ん、困りましたね」
車のドアの外でコウジが腕を組んだ。
鍵を残したまま逃げ出してしまったので、ドアが開けられないのだ。しかも、フロント部分がつぶれている。
これでは、動かすことは出来ない。せめて、ドアだけでも開けられれば・・・・。
「どうしたの?」
後ろから聞こえた声にミイコが振り返ると、トシが車から降りてきていた。
「車の鍵、入れたまま出て来ちゃったから・・・・・」
「スペアキー無いの?」
「今は、無いですね・・・。本部に戻らないと」
「せめて、荷物だけでも持って帰りたいけど、これじゃね・・・・」
人がいなければ、マドカに頼んでという手があるのだが、こう人目が多くてはそれも無理だ。
やはり、一度戻るしかないか・・・・。
「ドア、開ければ良い訳?」
その様子を見ていたトシが、突然、そう言って自分が乗っていた車に戻っていった。