藁の中を探すと、チョウカの荷物と血の付いた切れ端が残っていた。
荷物の中にある一つ。チョウカが大事そうに抱えていた袋。これなら・・・・。
グルラディーヌが自分の中から布を取り出すと、血の付いた布を織り込み真ん中で結ぶ。そして、それをその袋の上に置き『探索』の術を施す。
しばらくして、グルラディーヌが結んだ布を手に取り、宙に放り投げた。
それは、地面に落ちる前にふわりと浮き上がり結び目から両脇から伸びた部分で羽ばたきを始めた。
「どうする、行く? それとも、少し休んでからにする?」
グルラディーヌがそれを指差し、二人の顔を交互に見比べた。
「どうせ行くなら、日が暮れる前の方がいいな」
そう言うレトに
「そうですわね。逆に夜になってから向こうが出てくるのを待つという方法もございますけど」
とんでもない事をあっさりと言ってのけるグリシーヌ。
「そうね。今から出かけて、向こうに着く前に夜になったら、間違いなく仕掛けてくるでしょうね」
更にグリシーヌに輪を掛けたことを言うグルラディーヌ。
レトはと言えば、あまりのことにコメントできない。それでも、
「そんじゃ、行くか?」
レトが、藁の中から立ち上がった。
荷物の中にある一つ。チョウカが大事そうに抱えていた袋。これなら・・・・。
グルラディーヌが自分の中から布を取り出すと、血の付いた布を織り込み真ん中で結ぶ。そして、それをその袋の上に置き『探索』の術を施す。
しばらくして、グルラディーヌが結んだ布を手に取り、宙に放り投げた。
それは、地面に落ちる前にふわりと浮き上がり結び目から両脇から伸びた部分で羽ばたきを始めた。
「どうする、行く? それとも、少し休んでからにする?」
グルラディーヌがそれを指差し、二人の顔を交互に見比べた。
「どうせ行くなら、日が暮れる前の方がいいな」
そう言うレトに
「そうですわね。逆に夜になってから向こうが出てくるのを待つという方法もございますけど」
とんでもない事をあっさりと言ってのけるグリシーヌ。
「そうね。今から出かけて、向こうに着く前に夜になったら、間違いなく仕掛けてくるでしょうね」
更にグリシーヌに輪を掛けたことを言うグルラディーヌ。
レトはと言えば、あまりのことにコメントできない。それでも、
「そんじゃ、行くか?」
レトが、藁の中から立ち上がった。