「村神様」とは東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手を神様にたとえてたたえた愛称。
トップテンには「きつねダンス」、「キーウ」、「国葬儀」などがランクイン。
「きつねダンス」はノルウェーの兄弟ユニット、イルヴィスの『The Fox』という曲に合わせて踊るダンス。北海道日本ハムファイターズのチアガール、ファイターズガールが踊って広まった。また、『きつねダンス』は『The Fox』の日本語版の曲名でもある。
「キーウ」はウクライナの首都。これまでロシア語の発音に基づいた「キエフ」が使われてきたが、政府の方針で今年4月1日からウクライナ語の発音に基づいた「キーウ」が使われるようになった。
下記の地名も呼称変更になった。
ハリコフ→ハルキウ
チェルノブイリ→チョルノービリ
ルガンスク→ルハンシク
ザポロジエ→ザポリージャ
オデッサ→オデーサ
ドニエプル(川/市)→ドニプロ
ドニエプルペトロフスク(州)→ドニプロペトロウシク
政府は上記のように変更したが、メディアによって表記揺れも見られる。
「キーウ」という表記に100パーセント納得できるとは言えない。実際のウクライナ語の発音に忠実に表記すれば「キイウ」または「キーイウ」となるはず。しかし、これでは言いづらいので、日本語として発音しやすいように「キーウ」としたことだろう。
「ルハンシク」は発音に対する考え方から「ルハンスク」を使うメディアもある。私も「ルハンスク」の方がいいと思う。
「ザポリージャ」は実際のウクライナ語の発音は「ザポリッジャ」に近い(同じ子音の連続=促音なので)。これも日本語として言いやすいように直されたものだろう。「ザポリーッジャ」という表記も見られる。また、ウクライナ語での発音は摩擦音であるが、日本語では「ジ」の前に「ッ」が来ると破擦音で発音される傾向があり、原音とずれてしまうという問題もあると言える。
「オデッサ→オデーサ」は促音「ッ」か長音「ー」かの違いだが、ロシア語では実際に促音で発音される(厳密には「アディェッサ」に近い)。ウクライナ語では発音規則としての長音ではないがアクセントが置かれる部分がや長めに発音され「オデーサ」のように聞こえる。「オデサ」という表記も見られる。
「ドニプロペトロウシク」は発音揺れから「ドニプロペトロフシク」、「ドニプロペトロフスク」が使われることがある。
私が購読している琉球新報では「キエフ」は4月2日付から「キーウ」に変更したが、他は「ハリコフ」、「ルガンスク」などとロシア語名を使っている。「ドニエプルペトロフスク州」、「ドニエプル川」もロシア語名のままだが、「ドニプロ市」はウクライナ語名を使っている(「ドニプロペトロウシク」から「ドニプロ」に変更された新しい市名だからだろう)。
新聞などで従来通りロシア語名を使っていても「キーウ」だけは変更した例が多い。首都だから重視しているのだろう。
「国葬儀」は国費によって営まれる葬儀。
元首相の「故安倍晋三国葬儀」が今年営まれた。一般的には「国葬」と呼ばれるが、正式名称を「国葬儀」とするのが慣例となっている。
トップテン以外でノミネートした言葉に「ガチ中華」がある。
「ガチ中華」とはいわゆる「町中華」で見られるような日本独自で変化した中華料理ではなく、本場の中国の料理のこと。中国の料理をもとに日本独自で変化したものを「中華料理」、本場の中国の料理を「中国料理」と用語を使い分けることがあるが、「ガチ中華」はその「中国料理」を指す。
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