さて、共産党が即位礼正殿の儀に出席しないことを表明したのを受け、自民党の井野俊郎議員が「共産党は第一章の改憲派」と発言し、共産党は「でたらめだ。天皇条項も含め憲法を守る」と反論した。しかし、共産党が以前は天皇制廃止を目指していたにもかかわらず、天皇制容認に転換したのは非常に残念だ。天皇・皇族は世襲制で、生まれながらにして公人で、職業選択の自由、居住地選択の自由、参政権がなく、その特別な身分ゆえに十分なプライバシーや言論の自由もない。特に、皇位継承順位1位の方は生まれた時から将来天皇になることが宿命づけられ、普通の子供とは違う特別な(厳しい)しつけがなされているらしい。これから先も皇室に生まれた人が代々そのような境遇にあることを考えるととてもかわいそうだ。天皇制は人権侵害甚だしい制度であり、廃止すべきだ。なので、井野氏がおっしゃったことこそ本当であってほしい。
職種や働き方は多様化し、今では、例えばアフィリエイトのようにインターネットを活用して収入を得る手段もあり、ネットを活用して、会社に所属せず対人ストレスの心配のない自由な働き方で生計を立てることも可能である。そんな時代に、公務を担うというレールが敷かれ、公務の激務を背負いストレスフルな人生を強いられる皇室という身分が存在するのはとても気の毒だ。
恩赦も行われるというが、犯罪を犯した受刑者(中には凶悪犯も含まれる)が、たまたま皇室の慶事があったために途中で刑が免除されるというのは不公平だ。対象者55万人という規模もあまりにも大きすぎる。これほど大規模な恩赦は世界的にも類を見ないだろう。恩赦を受けた者の再犯率は20%というから、再犯のリスクも大きい。
この恩赦には60%の人が反対している。犯罪被害者やその関係者はもっと怒るべきだ。その怒りの矛先はぜひ、天皇制に向けてほしい。
それに、天皇・皇族はただでさえ自由が制限された環境におかれているのに、犯罪者が恩赦によって刑期を満了せずに自由の身になれるのは虫が良すぎると私は思う。
パレードは11月10日に延期されることになったが、できれば天皇制廃止に向けた議論が進められて、中止になってほしい。
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