ハロウィーンと言えば、かぼちゃをくりぬいて作った「ジャック・オ・ランタン」が飾られます。
「ランタン(lantern)」は英語ですが、中国を舞台にした歌の歌詞によく登場するし、あと、「ランタン」という言葉が中国語っぽい響きがするのもあって、中国的なものというイメージがあります。
中国のランタンは日本のちょうちんとも似て赤色のものが多い。
「ランタン」とはかごに入った照明の総称で、実際、日本や中国のちょうちんや灯籠なども英語ではランタンと呼ぶ。
紙製のかごに入った照明は中国で発明され、日本のちょうちんや灯籠もその流れから来ている。英語版ウィキペディアの「paper lantern」のページを見ると、東アジアのランタン(ちょうちん、灯籠)のことが載っている。現代は紙に代わってプラスチック製のものが多い。
ランタンの類義語に「カンテラ」がある。カンテラは、ガラス張りで中にろうそくを入れたものや、石油または電気を使った携帯用のランプで、キャンプなどで使われる。角ばったガラス張りの街灯を指すこともある。カンテラも英語ではlanternとなる。日本でもカンテラはランタンの一種とされ、ランタンと呼ぶこともある。カンテラはオランダ語で「ろうそく台」を意味する「kandelaar(カンデラール)」に由来する。
オランダ語からの外来語である「カンテラ」は江戸時代から使われ、英語からの外来語である「ランタン」は後から日本語に取り入れられた。「カンテラ」が洋風のものに使われるのに対して、「ランタン」は中国風のものに使われることが多いみたい(やはり語感が中国語っぽいからかな?)。
「ランタン」に漢字を当てて書かれることもある。
意訳で「提灯(ちょうちん)」と書いて「ランタン」と読ませる例や、「灯籠(とうろう)」と書いて「ランタン」と読ませる例、また、「灯籠」を逆にして「籠灯」とした方が「ランタン」の音に近いことから、「籠灯」と書くこともある。
他に音訳の例として「蘭燈」がある。「蘭燈」は小畑実の曲『チャイナの蘭燈』で使われている。
音が近く意味が合うことから、「ランタン」の「タン」の部分に「灯」(旧字体では「燈」)の字が当てられることが多い。
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