トレインタッチ

徒然なる想いを31文字に添えて

2015年5月31日の再掲載

2022-08-15 20:56:56 | 日記
           「人生の境決めるか春雷の
               それでも生きる不条理の世界を」


 昨日の地震は不気味な揺れで
 3.11を思い起こさせるものだった
 自分の所はそれほどの揺れでは無かったが
 友人の所では結構揺れたみたいだ

 たまたま休日で 都内の方へ出掛けてもいなかったから
 電車の運転見合わせにも遭わなかったから良かったけど
 テレビに流れる渋谷駅の場景を見る度に
 4年前のあの日の事が浮かんで来た

 あの日はやはり山手線が止まったままで
 時間が経てばいつか動くだろうと思いながら
 取りあえず渋谷駅まで歩き続けたのだ
 やっとたどり着いて運転再開を待っていたけど
 確か8時過ぎには運転中止が流れたのを
 駅中のテレビで憤慨しながら見た事を
 今でもしっかりと覚えている
 最寄りの山手線の駅まで行ければ
 そこからは歩いて行こうと思っていたけど
 いちるの望みが絶たれたような気分だった
 
 多分昨日は僕と同じ思いをした人が
 たくさんいたと思う
 4年前と比べれば昨日の方が
 はるかに揺れが小さかったし短かったはずなのに
 また回復までの時間が掛かりすぎなのは
 線路の安全点検などの時間を考慮しても
 エレベーターの避難誘導の件も含めて
 私には不可思議な事です

 一連の人々の動きを見てみれば
 日本人の従順さがよく見て取れるはず
 おとなしく 駅、建物、の管理者関係者の
 指示に従って 待ち続けているではないですか
 
 事の決定にあたっての責任者の判断が
 会社でも あるいは家庭でも
 そして 政治の世界でも
 他の人の一生を左右するのは
 勿論言うまでもない事です
 だから 影響を受ける人の事を
 最大限考えて判断すべきです
 最善で無理であれば
 最良であれば
 
 その人にとって
 人生の境界線は
 例えばあの時の大地震のように
 時として自身では決められない場合も
 
 時として幼稚な考えが
 普通の人の人生を
 大きく左右してきたのは
 これまでの歴史が語り続けている
 身動き出来ない世界であろうと
 それでも人は生き続ける

 4年前の春雷は忘れ去られ
 あまり活かされずに
 また1日が始まるのだ
 それが
 永遠に繰り返される
 不条理の世界であっても

         初恋亭夢中



 

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