トレインタッチ

徒然なる想いを31文字に添えて

2015年6月7日の再掲載

2022-08-17 20:58:46 | 日記
         「どらやきのあんに秘めたるカナリヤの
                 声ぞ小さが野に放たれや」


 昨日久し振りに映画を見て来た
 河瀬直美監督の「あん」です
 淡々として流れて行くストーリーで
 感情の起伏を抑えて展開していくような
 それでも見終わった後には
 思わずどらやきを買ってしまう
 そんな映画でした

 観客の半分以上は
 どちらかというと高齢者の方が多く
 主役の樹木希林さんの演技なのか
 撮影場所が影響しているのか
 わからないけど
 そういった方々にも
 見やすいことは確かなようです
 そこかしこにある
 偏見や差別が
 今なお現実社会に
 残り続けている事や
 もしかすると
 これからも形を変えて
 残り続けて行くことが
 
 おいしいとか
 美しいとか
 悲しいとか
 感情を持つことが
 素直に言えない世界が
 今 ここにもあることが

 主人公のおばあさんが
 預かった鳥を
 放してしまったけど
 実は僕もその方が良かったと
 思っていたから
 そして祈念樹の枝に
 いつかは飛んで来て欲しいと
 誰もが土に還るのだから
 帰りに上映スクリーンの入口前で
 売っていたどらやきを
 僕も買って食べたけど
 220円といつも食べてる物よりは
 高めの値段と思いきや
 山田養蜂場の蜂蜜入りで
 しっとりとした皮と
 あまり甘くない粒あんは
 映画のように
 あっさりとした旨さに
 仕上がっていました

 予告で流れていた 
 タイトル忘れたけど
 イギリス版「おくりびと」
 次に見ようかな
         初恋亭夢中   

  

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